カビゴン [編集]
No.143 タイプ:ノーマル 通常特性:めんえき(どく状態にならない)※ゴンベのとき「ものひろい」 あついしぼう(ほのおタイプとこおりタイプの攻撃技のダメージを半減する) 隠れ特性:くいしんぼう(本来、HPが最大HPの1/4以下の時に使用するきのみを、HPが最大HPの半分以下の時に使うようになる) 体重 :460.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
鈍足高耐久ノーマル | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カビゴン | 160 | 110 | 65 | 65 | 110 | 30 | 540 | めんえき/あついしぼう/くいしんぼう |
ヨクバリス | 120 | 95 | 95 | 55 | 75 | 20 | 460 | ほおぶくろ/くいしんぼう |
ゴンベ | 135 | 85 | 40 | 40 | 85 | 5 | 390 | ものひろい/あついしぼう/くいしんぼう |
86 | 138 | 489 | ※しんかのきせき・B振り |
初代からおなじみノーマルタイプの重火力アタッカー。
高めの攻撃種族値に広い技範囲、圧倒的な特殊耐久を備える、『耐えて殴る』を体現したポケモンである。
特殊アタッカーは勿論、物理耐久も豊潤なHPのお陰で無振りでもHPに努力値を極振りしたFCロトム並の数値がある。ドラパルトのような中火力物理なら殴り合いで安定して有利を取りやすく、のろいを積めば物理特殊共に難航不落の要塞となりうる。
第八世代ではおんがえし、ふきとばし等の有用な技を喪失し弱体化。
第九世代ではどくどくの技マシンが復活したが、自身は覚えられず他の習得者が増えたのみ。
どくのくさりの登場もあって、めんえきの採用も再度考慮しなければならなくなった。
さらに自爆を喪失し、自主退場の手段も消滅。
新規習得はくさわけ、ひやみず等でめぼしいものが無い。最速くさわけ1回で最速70族抜き、2回で最速112族相当。
藍の円盤ではサンダーダイブを新規習得。
また今作ではダイマックスに代わりテラスタルが登場。
元々数値で受けるポケモンで耐性が1つしかなく、おまけにあついしぼうもある為、その分テラスタルと非常に相性が良い点は見逃せない。
しかし上記の通り肝心のキョダイマックスを失った点は痛く、メガトンキックとじばく、ばかぢからも没収。
ノーマル技の最大火力と鋼への遂行力が落ちた点はテラスタル追加で補えるレベルではない程の問題であり、止まる相手には止まりやすくなってしまった。
特性考察 [編集]
- あついしぼう
- ほのお、こおり半減。元の耐性が無効1・弱点1と平坦なので、相対的に恩恵は大きい。
無難に優秀な特性であり、とつげきチョッキやたべのこしを持たせた特殊流し型は基本的にこれ。
テラスタルとの相性も良い。特にマイナーなテラスタイプを使うならほぼ必須。
かたやぶりに貫通されるため竈オーガポンには注意。
- めんえき
- どく・もうどく無効。高耐久のカビゴンと好相性で、居座って積みたい場合の選択肢。
こちらもかたやぶりに貫通されるが、直後に回復するので実質無効で問題なし。
他2つの特性と比べると汎用性には劣るものの、どくどくの技マシンの復活、どくびし展開の流行、新特性どくのくさり等、今作で活きる場面はかなり増えた。
- くいしんぼう
- 隠れ特性。ピンチ時に発動するきのみの発動が、残りHP1/4から1/2に変化。
リサイクルとの相性は抜群で、高い耐久と合わせ第七世代ではメジャーな特性だった。
前世代ではトリック対策としてフィラのみ(攻撃低下性格で混乱)が一般的だったが、今作ではむしくいが復活したためこの限りではない。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
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すてみタックル | 無 | 120(180) | 100 | 反動1/3 | 一致技。高威力だがせっかくの耐久が削られる。 一方で木の実発動前まで削ってから積もうとする相手の計算を崩す事ができる。 ちなみにメガトンキックは失った。 | |
のしかかり | 無 | 85(127) | 100 | 麻痺30% | 一致技。追加効果が優秀。小さくなるに必中+威力2倍。 | |
からげんき | 無 | 70/140 (105/210) | 100 | - | 一致技。火傷対策。特にねむるを入れない場合に。 | |
ほしがる | 無 | 60(90) | 100 | 道具奪取 | 一致技。くいしんぼう発動後に。 | |
とっておき | 無 | 140(210) | 100 | - | 一致技。攪乱型なら候補になり得る。 | |
アームハンマー | 闘 | 100 | 90 | 素早さ↓ | 対鋼・岩。素早さ低下も気にならない。ばかぢからは没収。 | |
ボディプレス | 闘 | 80 | 100 | - | 積む前提ならこちらも候補になり得る。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 対鋼・岩。使いやすいサブウェポン。 | |
10まんばりき | 地 | 95 | 95 | - | ダブル用の単体地面技。グラスフィールドに妨害されない。 | |
じだんだ | 地 | 75/150 | 100 | 技失敗で 威力倍 | じわれやカウンターなどのフォローに。 | |
じならし | 地 | 60 | 100 | 素早さ↓ | 追加効果が優秀だが、ダブルでは味方を巻き込む。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | ダブルのトリパなら怯みを狙える。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早さ↓ | こちらは味方を巻き込まず、無効タイプもない。 | |
ダストシュート | 毒 | 120 | 80 | 毒30% | 対フェアリー。ゴリランダーなどにも。 毒状態も狙えるが命中不安。 | |
かみくだく | 悪 | 80 | 100 | 防御↓20% | 対霊、防御ダウンを狙える。ちなみにDDラリアットは没収。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80 | 100 | 怯み30% | 対妖・岩。威力安定。 | |
ヘビーボンバー | 鋼 | 40~120 | 100 | ちいさくなるに 必中&2倍 | 軽いフェアリーなどに。 特にハバタクカミには効果絶大。 | |
サンダーダイブ | 電 | 100 | 95 | 外すとダメージ | ギャラドスに。攻撃を外すとダメージを受ける。 | |
ワイルドボルト | 電 | 90 | 100 | 反動1/4 | 威力が低いが命中安定。 第9世代では威嚇持ちが増えたため、負荷をかける程度に留まるか。 | |
かみなりパンチ | 電 | 75 | 100 | 麻痺10% | 反動が無いが、4倍狙い以外では火力不足か。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75 | 100 | 凍り10% | 4倍狙い以外では火力不足か。 | |
ほのおのパンチ | 炎 | 75 | 100 | 火傷10% | 対鋼。ハッサムなどに刺さるが威力不足。 | |
ヒートスタンプ | 炎 | 40~120 | 100 | ちいさくなるに 必中&2倍 | 対鋼。ハッサムには威力80。 | |
タネばくだん | 草 | 80 | 100 | - | 水や地面がパーティーで重いなら。 | |
じわれ | 地 | - | 30 | 一撃必殺 | 高耐久により試行回数は稼げる。がんじょうには効果無し。 初代技マシン経由でも遺伝可能になった。 | |
カウンター | 闘 | - | 100 | 優先度-5 | 役割を放棄する事になるが、ヨプのみを持たせて格闘を返り討ちに。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
テラバースト | 無 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。 テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 相手全体S↓100% | ダブル前提なら類似効果を持つ物理技よりも優秀。 | |
ひやみず | 水 | 50 | 100 | 攻撃↓100% | タスキ潰しなどを兼ねて。 | |
なみのり | 水 | 90 | 100 | - | 低い特攻と不一致を活かしてダブルでのじゃくてんほけん発動に。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
あくび | 無 | - | 交代読みや、積み技を使ってくる相手を流す。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 積み技読みで。 | |||
のろい | 霊 | - | 攻撃・防御を高めて要塞化。遅くなるのは気にならない。 | |||
たくわえる | 無 | - | 防御面を補強。 | |||
ドわすれ | 超 | - | 特殊防御が堅牢になる。 | |||
のみこむ | 無 | - | たくわえるの後に使える回復技。 | |||
ねむる | 超 | - | 回復技。状態異常にも強くなる。カゴのみ、ねごとなどと合わせて。 | |||
まもる | 無 | - | たべのこしによる回復とあくびのターン稼ぎ。とびひざげり透かしにも。 | |||
リサイクル | 無 | - | Lv技。くいしんぼうと合わせてフィラのみを再利用する。疑似再生回復技。はたきおとすに注意。 | |||
はらだいこ | 無 | - | 攻撃力を急上昇。フィラのみとくいしんぼうと合わせれば使いやすい。HP偶数調整推奨。 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
無 | すてみタックル のしかかり からげんき | 一致技の強化。他は特にない。 | |
炎 | ほのおのパンチ ヒートスタンプ だいもんじ | 対はがね。やけど無効。 あついしぼうであれば炎と氷をどちらも1/4にまで抑えられる。 | |
水 | テラバースト | 良耐性。あついしぼうであれば炎と氷をどちらも1/4にまで抑えられるうえ、 フリーズドライのダメージも結果的に等倍にできる。 | |
電 | サンダーダイブ ワイルドボルト かみなりパンチ かみなり | 対ギャラドス、はがね。まひ無効。 | |
草 | タネばくだん | みず・じめん複合ピンポイント気味。一応、いわにも。 あついしぼうにより炎・氷が実質等倍。粉技とやどりぎ無効。 水や電気を受けられるが、ゴースト無効は失うので注意。 | |
氷 | れいとうパンチ | 雪で防御1.5倍、無振りでも特殊耐久と同程度まで引き上げられる。 攻撃面では4倍弱点狙いで。あついしぼうで炎等倍になるが、格闘が一貫。 | |
闘 | アームハンマー ボディプレス かわらわり きあいパンチ | あく耐性をつけ、イーユイなどへの安定性を向上。いわ・はがね・ノーマルにも。 ガチグマ(アカツキ)を1発で仕留めたいならこのタイプが必須。 | |
毒 | ダストシュート ゲップ テラバースト | かくとう半減、毒や猛毒無効。高威力のダストシュートも強化。 めんえきの場合テラスタル前から毒無効なので、あついしぼうやくいしんぼうで。 | |
地 | じしん 10まんばりき じだんだ | 対いわ・はがね。氷はあついしぼうで半減だが、水や草は物理技も多い。 テラバーストこおりのレジエレキであればほぼ有効打を潰してしまえる。 | |
飛 | テラバースト | 対かくとう。あついしぼうなら氷等倍。 | |
超 | しねんのずつき | 苦手なかくとうの他、どくにも。ゴーストが弱点になるので注意。 | |
虫 | テラバースト | かくとう半減。あついしぼうなら炎等倍。 | |
岩 | いわなだれ | あついしぼうなら炎が1/4に。攻撃面では主に4倍弱点狙い。砂嵐で特防が上がるが弱点は増える。 | |
霊 | テラバースト | 対ゴースト。かくとうを無効に。のろいを使う場合は効果変更に注意。 | |
竜 | げきりん テラバースト | 良耐性。あついしぼうであれば炎は1/4、氷は実質的に等倍になる。 唯一覚えるげきりんは行動固定が痛いので、気になるならテラバースト採用もあり。 | |
悪 | かみくだく | 対ゴースト。かくとうが一貫。 アシストパワーやルミナコリジョンなどで強引に特殊受けを突破するエスパーに強くなる。 いたずらごころによる変化技も無効。 | |
鋼 | アイアンヘッド ヘビーボンバー | 対フェアリー・いわ。良耐性。あついしぼうであれば炎タイプが等倍になる。 格闘技が一貫してしまうのには注意。 | |
妖 | テラバースト | 対かくとう・ドラゴン。あついしぼうによる耐性がそのままなのも優秀。 テラバーストもありだが、重要な遂行技も多い関係上技枠を一つ潰してまで採用すべきかは要検討。 |
型考察 [編集]
あついしぼう型 [編集]
特性:あついしぼう
性格:いじっぱり/わんぱく/しんちょう/ゆうかん
努力値:A252 BorD244 残りH
持ち物:ラムのみ/たべのこし/オボンのみ/カゴのみ/とつげきチョッキ/こだわりハチマキ/ヨプのみ(カウンター採用時)
確定技:すてみタックルorのしかかりorからげんき
攻撃技:ヘビーボンバーorアイアンヘッド/かみくだく/じしん/じわれ/れいとうパンチ/サンダーダイブ/ダストシュート/ほのおのパンチorヒートスタンプ/カウンター/アームハンマー
補助技:ねむる/のろい/あくび/まもる
テラスタイプ:無/草/毒/霊/妖など
素の状態でも高い特殊耐久を活かした特殊流し型。厚い脂肪により炎・氷相手にはめっぽう強い。
単純な特殊流しならとつげきチョッキで補助技無しでも十分。
のしかかりはあくびとの相性が悪いため、併用する場合はからげんき推奨。
A振りはサイクルで交代先に負荷をかけていく場合に。
流しや起点作りに徹するなら耐久振り。
はらだいこロマン型 [編集]
特性:くいしんぼう
性格:いじっぱり
努力値:HA252 S4
持ち物:フィラのみ/オボンのみ
確定技:はらだいこ/リサイクル/かみくだく
選択技:のしかかりorすてみタックルorギガインパクト/あくび/アンコール
テラスタイプ:ノーマル
自慢の耐久を生かして特殊アタッカーの前で積む型。ただ元のHPがとても多いので並大抵の物理アタッカーの前でも積むチャンスがある(HB無振でA252振りいのちのたまミミッキュのじゃれつくを乱数2発に抑えるほど)
また、くいしんぼうでフィラのみをはらだいこ直後に発動でき、6段階上昇HP全回復というおそろしい芸当ができてしまう。ただ、鈍足のためトリックルームを展開しておくことをおすすめする。
のしかかり、すてみタックル、ギガインパクトの中ではやはりのしかかりが使いやすいが、受けポケ破壊や、瀕死間際などにはすてみタックルやギガインパクトを推奨。
相性考察 [編集]
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対カビゴン [編集]
- 注意すべき点
- 高い特殊耐久を持つ上、毒はめんえきで無効。あついしぼうならほのおタイプとこおりタイプを起点にしてくる。
くいしんぼう+フィラのみなどの木の実を使った戦法も得意。リサイクル、はらだいこといった相性の良い技を覚える。
素の火力もそれなりにあるので、ちょうはつで機能停止しづらい。