トリトドン [編集]
No.0423 タイプ:みず/じめん 通常特性:ねんちゃく(持ち物を奪われない) よびみず(みずタイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。 ダブルバトルで、自分以外のポケモンが使った単体対象のみずタイプの技の攻撃対象を自分にする。) 隠れ特性:すなのちから(天気が「すなあらし」の時にじめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる・すなあらしのダメージを受けない) 体重 :29.9kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
水/地 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | くさむすびの威力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トリトドン | 111 | 83 | 68 | 92 | 82 | 39 | 475 | ねんちゃく/よびみず/すなのちから | 60 |
ヌオー | 95 | 85 | 85 | 65 | 65 | 35 | 430 | しめりけ/ちょすい/てんねん | 80 |
ナマズン | 110 | 78 | 73 | 76 | 71 | 60 | 468 | どんかん/きけんよち/うるおいボディ | 40 |
ラグラージ | 100 | 110 | 90 | 85 | 90 | 60 | 535 | げきりゅう/しめりけ | 80 |
第四世代のみず×じめん複合。弱点がくさ[1]のみという優秀な耐性を持つ。
今作ではアタッカーとして運用する場合の壁だったガマゲロゲが不在。ラグラージは復帰した。
とはいえ素の性能を考えると、過去作同様に変化技を絡めて戦うべきだろう。
この複合では唯一よびみずを持つので、ダブルバトルにおいて雨パ対策、みず弱点の相方に採用される。
第九世代ではじわれとねっとうが剥奪され、一撃必殺や火傷を狙うことができなくなった。じこさいせいのPP減少による耐久型の弱体化も逆風。
一方でヌオー、ナマズンと同様にまきびし、ステルスロックと2種類の設置技を獲得。あくびも引き続き覚えるので疑似昆布戦法が単独で可能となった。
攻撃技ではアクアブレイク、ひやみず、ロックブラストを習得。アクアブレイクは追加効果を狙いづらいたきのぼりと入れ替わる形で採用可能だろう。
拘束技については碧の仮面、蒼の円盤にてすなじごくとうずしおの技マシンが復活し、再習得できるようになった。まとわりつくは相変わらず剥奪されたまま。
元の耐性が優秀でアタッカー性能は微妙なので、新要素のテラスタルはあまり切ることは多くない。
耐久型の天敵である猛毒を弾けるどく、はがねが一応の候補になるか。
また耐性が優秀とはいえ今作でキノガッサが復帰、その対策としてくさテラスタルの採用が見受けられる。
4倍弱点と被ることから、どうしてもトリトドンでそれらの相手を封殺したいならくさタイプへの変化もアリだろう。
設定ミスでひがしのうみのトリトドンのみレベルアップでだいちのちからを覚えなくなっていたが、Ver.1.2.0で修正された。
特性考察 [編集]
- ねんちゃく
- はたきおとす、トリック(すりかえ)対策。ただし、はたきおとすの威力上昇は常時受けることに。
耐久型の種族値をしており、居座ることも多いので相性自体は悪くない。
ただ、耐久型の場合は耐性が増えるよびみずが優先されやすく、採用率はいまいち。
元々種族値と習得技だけで安定させられるのもあり、敢えて必要となる盤面は少ないか。
- よびみず
- みず技を引き寄せ、更に無効化+特攻上昇。等倍が無効になるのは大きく、基本的にはこれ。
ダブルでは相方をみず技から守ることも可能。ただし、相方が相手に撃ったみず技も引き受けてしまうので注意。
なみのり、だくりゅうといった全体攻撃は自分だけに引き寄せられないが、その場合も無効+特攻上昇はしっかり発動する。
優秀な特性ではあるが、トレースに弱い点も忘れずに。カマスジョーのスクリューおびれにも注意。
- すなのちから
- 隠れ特性。砂嵐状態ではじめん、いわ技が強化。常時使えるはがね技は覚えない。
ただし素の火力があまり高くなく、トリトドンの役割に合っているとは言い難い。
また、砂嵐を発生させる手段も限られているので採用圏外だろう。
技考察 [編集]
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
無 | テラバースト | 解説 | |
炎 | テラバースト | 4倍弱点の草を克服しつつ、よびみずで弱点が地面、岩のみとなる。 | |
水 | ハイドロポンプ なみのり だくりゅう アクアブレイク たきのぼり | 一致技の強化。 特性の関係上耐性面での恩恵は少なめで、電気への役割も失う。 | |
電 | テラバースト | 解説 | |
草 | テラバースト | 苦手な草へ切り返せるようになり、電気への役割もある程度維持可能。 テラバーストを覚えさせればウォッシュロトムへの遂行技に。 | |
氷 | れいとうビーム ふぶき こごえるかぜ | 対くさ・ドラゴン。一致技との補完に優れるが、弱点が多くなる点がマイナス。 | |
闘 | テラバースト | 解説 | |
毒 | ヘドロウェーブ ヘドロばくだん クリアスモッグ | 対くさ・フェアリー。草耐性、毒菱回収、毒状態無効化にも利用できる。 よびみずと合わせることでマリルリに強い。 | |
地 | だいちのちから じしん じならし | 一致技の強化。よびみずなら弱点は草、氷のみ。 | |
飛 | テラバースト | 対くさ・むし。 | |
超 | テラバースト | 解説 | |
虫 | テラバースト | 解説 | |
岩 | ストーンエッジ いわなだれ テラバースト | よびみず込みでも弱点は4つとやや多め。 | |
霊 | テラバースト | 解説 | |
竜 | テラバースト | 解説 | |
悪 | テラバースト | 対ゴースト・エスパー。オーロンゲの挑発や悪戯心対策としても。 | |
鋼 | テラバースト | 炎と同じく草耐性どころか呼び水ならテツノツツミをほぼ止められる。 | |
妖 | テラバースト | 対ドラゴン。よびみずなら連撃ウーラオスに強く出られる。 |
HP調整 [編集]
その種族値から耐久に振る場面が多くなるが、HP種族値が高いためHPに振り切るのは効率が悪い。
調整をして残りをBDCSに振り分ける選択肢もある。
- 252振り(実値218)
- 耐久値が最も高くなるが先述の通り効率は悪め。
単純に耐久力だけを求める場合の選択肢。 - 244振り(実数値217)
- 最も実数値が高い且つ奇数という条件を付け加えたもの。怒りの前歯などの被ダメージを抑える。
- 180振り(実値209)
- 16n+1でたべのこしの回復効率最大(13回復)。
たべのこしを持たせる場合で且つ耐久を重視する場合の選択肢。 - 164振り(実値207)
- 16n-1で定数ダメージを抑えられる。
たべのこしを持たせない場合で且つ耐久を重視する場合の選択肢。
すなあらしは耐性上無効なので火傷対策などに。 - 52振り(実値193)
- 16n+1でたべのこしの回復効率最大(12回復)。
たべのこしを持たせる場合で且つ火力などを求める場合の選択肢。 - 36振り(実値191)
- 16n-1で定数ダメージを抑えられる。
たべのこしを持たせない場合で且つ火力などを求める場合の選択肢。
型考察 [編集]
特殊受け型 [編集]
特性:よびみず
性格:おだやか
努力値:HD252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/リンドのみ/きあいのタスキ
確定技:じこさいせい
攻撃技:なみのり/だいちのちから/れいとうビーム/ヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター/ミラーコート
補助技:あくび/ステルスロック
水・電気に強い特殊受け。
くさむすびの威力は60なので、でんきだまピカチュウのくさむすび程度なら低乱数2に抑えて受けきれる。
ドラパルトやサザンドラなど、サブに草技を持たない特殊アタッカーは安定して受けられる。
ただしタルップルなどのタイプ一致の草技や、強化アイテム持ちは無理なので注意。
フリーズドライが4倍なので、テツノツツミは受からない。
性格補正を掛けてSを下げるとドヒドイデなどS35族に先手を取られるため、両刀にする場合を除き可能な限り個体値で調整したほうが良い。
きあいのタスキは受け出しから自己再生で全快した後、草技やフリーズドライを反射させることができる。
物理受け型 [編集]
特性:よびみず
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/ゴツゴツメット/リンドのみ/きあいのタスキ
確定技:じこさいせい
攻撃技:なみのり/ひやみず/だいちのちから/れいとうビーム/ヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター/ミラーコート
補助技:あくび/ステルスロック
数値上の耐久力は心許ないが、特殊受け型と異なりくさむすびによる奇襲は受けにくい。
メガシンカやZワザがない今世代では持ち物の縛りが減っているので、アタッカーにラムのみを持たせる機会が多い点に注意。
特殊流し型 [編集]
特性:よびみず
性格:ひかえめorおだやかorずぶとい
努力値:BC252orDC252ベースでH調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:だいちのちから/なみのり
優先技:れいとうビーム/ミラーコート
選択技:ヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター
とつげきチョッキで耐久力を補強して特殊との打ち合いを制する。
耐久に回す努力値をCに回せるため、流し際に相手にかけられる負担も大きくなるサイクル重視の型。
サブウェポン筆頭は補完に優れたれいとうビーム、フェアリーに刺さる毒技やチョッキと相性の良いミラーコートもあり、フルアタとは好相性。
誘いがちなちょうはつ持ちにも強い。
反面じこさいせいが使えず消耗するとそれきりになるため、交代読みの攻撃で早期にダメージレースを制したい。
最速タスキ型 [編集]
特性:よびみず
性格:おくびょう/ようき/むじゃき/せっかち
努力値:AS252またはCS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:カウンター/ミラーコート
攻撃技:ハイドロポンプorなみのり/だいちのちから/れいとうビームorふぶき/ヘドロばくだん/じしん/ストーンエッジ/アクアブレイクorたきのぼり
補助技:あくび
タイプ一致草技はリンドのみを持っても耐えられないことが多いので、タスキで強引に耐えてカウンターまたはミラーコートで返す。
バンギラスなどの重火力鈍足ポケモンに先手をとってたきのぼりのひるみを狙うことができる。
【ダブル】アタッカー基本型 [編集]
特性:よびみず
性格:ひかえめorれいせいorおだやか
努力値:BC252orDC252ベースでH調整
持ち物:混乱実/たべのこし/オボンのみ/たつじんのおび/とつげきチョッキ/きあいのタスキ
確定技:だいちのちから/まもる
優先技:れいとうビームorこごえるかぜ
攻撃技:だくりゅうorなみのりorハイドロポンプ/クリアスモッグorヘドロばくだん
変化技:じこさいせい
よびみずを生かして対雨パ要員を目的に採用される基本型。
雨パ以外にもダブルでメジャーないかく持ち全般に地面・氷技で有利が取れる。
メタ性能だけでなく、貴重な単体地面技であるだいちのちからを一致で扱えるため、アタッカーとしても汎用性が高い。
水技はしおふき・なみのり・だくりゅうは引き寄せられないがダブル補正で威力が下がるので、高威力のしおふき以外が問題となることは少ない。
水技は一致技だが、地面+氷で技範囲がほぼ完結しているため採用率は限られる。
処理を遅らせるためのじこさいせいが優先されやすい。
相性考察 [編集]
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対トリトドン [編集]
- 注意すべき点
- 弱点が一つしかない優秀なタイプであり、耐久種族値も高い。
高速回復技のじこさいせいと、水技を無効にできるよびみずを持ち、まさに受けポケモンの優秀な点をいいとこどりしたような存在。
積んで倒そうにもあくびの搭載率が高く、最悪後続の起点にされかねない。
攻撃技のラインナップもねっとうやミラーコート、だいちのちからなど優秀なものが揃っているため、ちょうはつで止まりにくい。
- 対策方法
- 高火力の草技、フリーズドライ。くさむすびの場合は威力60にしかならないので少々力不足。
他、物理面の耐久力は然程でもないため、こだわりハチマキなどで強化した高威力の等倍技であれば難なく押しきれるだろう。
タスキ持ちも少数ながらいるため、カウンターやミラーコートでの奇襲に注意。