ファイアロー - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ファイアロー [編集]

No.0663 タイプ:ほのお/ひこう
通常特性:ほのおのからだ(直接攻撃を受けると30%の確率で相手をやけどにする)
隠れ特性:はやてのつばさ(HPが満タンの時、飛行タイプの技が優先度+1される)
体重  :24.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
炎/飛HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ファイアロー7881717469126499ほのおのからだ/はやてのつばさ
リザードン78847810985100534もうか/サンパワー
ファイヤー90100901258590580プレッシャー/ほのおのからだ
オドリドリ(めらめら)757070987093476おどりこ
高速飛行アタッカーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ファイアロー7881717469126499ほのおのからだ/はやてのつばさ
タイカイデン70706010560125490ふうりょくでんき/ちくでん/かちき

通常時はねやすめ使用時
ばつぐん(4倍)いわ---
ばつぐん(2倍)みず/でんきみず/じめん/いわ
いまひとつ(1/2)ほのお/かくとう/はがね/フェアリーほのお/くさ/こおり/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ/むし---
こうかなしじめん---

ほのお×ひこうタイプの一角にして第六世代の序盤鳥。
種族値面は序盤鳥らしく抑えめだが、素早さに特化しており、ほのおタイプ最速。
またHP満タン時という制限はあるものの、はやてのつばさによる高威力のひこう先制攻撃を得意とする。
その特性からPTにいるだけでひこう弱点のエースを縛れる強烈な存在感を放つ。

素早さ準速でも最速110族と同速なため、かつては火力重視にした育成も多かったが、現在では最速110族~最速125族の間に位置するポケモンも多い。
はやてのつばさ解除後にゲッコウガマスカーニャなどへ先制したい場合は最速も手。

失っていたダブルウイングを碧の仮面で取り戻し、はやてのつばさを温存しつつスイーパーを務めることが再び可能になった。
ただし技範囲の狭さや耐久力の低さは相変わらずのため、ファイアローを扱う場合は一貫性を作ってからにしたい。
なおテラバーストは元のタイプがノーマルである為、飛行テラスタルをしてもはやてのつばさは適用されない。採用の際は注意。
他の新規習得技で目ぼしいものはエアスラッシュくらい。

タイプの都合上、ステルスロックでHPが半分削れる。
無振り・全振りで丁度奇数になるので、何か意図が無い限りはどちらかにするのが基本だろう。
特性の発動を重視するなら、あつぞこブーツを持たせるのも手である。

第九世代では高速飛行アタッカーとしてタイカイデンが登場。
耐久力や物理アタッカーでは此方が勝るものの、特殊アタッカーとしてならタイカイデンが優れる。
今後、ファイアローで特殊アタッカーを運用する際は技による差別化がより重要になると考えられる。



特性考察 [編集]

ほのおのからだ
弱点に非接触技が多いが、元々弱点を突かれて受けきる耐久は無いので影響は小さい。
不安定ながら、火傷が入れば物理アタッカーを広く起点にすることができる。
受け出しを想定する場合、はやてのつばさが機能しなくなるのでこちらを優先。
はやてのつばさ
隠れ特性にして専用特性。ひこう技を先制で使えるようになる。
HPが満タンでないと発動しない為、ブレイブバードとの相性は悪い。
条件さえ満たしていれば攻撃技に限らず補助技でも適用される。
削れても再び満タンに戻れば復活するので、後手はねやすめ→先手ひこう技、というのも可能。
ちなみに優先度を変更している為、サイコフィールドで相手を対象とする技を使うと失敗する。先制技無効特性持ちの相手についても同様。
また、はやてがえしを撃たれると自分を対象にする技でも発動を潰され、はやてのつばさも切れるので対面有利の格闘相手でも警戒が必要。
ダブルバトルではいたずらごころ同様おいかぜに優先度を付与できる。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ブレイブバード120(180)100反動1/3タイプ一致技。一度きりの高威力先制技。ファイアローの要。
アクロバット55/110
(82/165)
100-タイプ一致技。特性上こだわりアイテムは持てない。
消費アイテムで工夫すればそれなりのダメージを先制で連発できる。
ダブルウイング40(60)x290-タイプ一致技。命中すれば2回ヒットする。
火力は並だが自身のHPを削らず、道具の制限もなく、1ターン相手に渡す事もない。
抜群相手ならタスキを潰した上で倒せる。ゴツメに注意。
フレアドライブ120(180)100火傷10%
反動1/3
タイプ一致技。はやてのつばさと相性が悪い。
やけっぱち75(112)100技失敗時2倍念願の無反動の炎物理技。習得技との相性は良くない。
ニトロチャージ50(75)100素早さ↑100%タイプ一致技。積み技感覚で。
はがねのつばさ7090防御↑10%対岩、フェアリー。
とんぼがえり70100自分交代攻撃しつつ撤退。ハチマキやおいかぜとあわせて。
はやてがえし65100優先度+3
怯み100%
先制攻撃技を使う相手にのみ成功。主に鈍足アタッカーの先制技を読んで使う。
優先度が高くても攻撃技以外が選ばれると失敗する。
怯み効果もせいしんりょく、おんみつマントなどで無効化されるので注意。
この技自体が先制技のため、先制技無効特性の前には無力。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ぼうふう110(165)70混乱30%タイプ一致技。晴れだと命中率が50%になるが、雨なら必中。
エアスラッシュ75(112)95怯み30%タイプ一致技。はやてのつばさで怯みを狙える。
命中安定だが火力は低い。
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。反動ダメージ無し。連発には向かない。
能力回復系の道具と併せれば、アクロバットのフォローにもなる。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。デメリット無しだが命中不安。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブルでは相手全体に当たる。
ソーラービーム120100溜め技対岩・地・水。パワフルハーブか晴れ前提。
テラバースト80<120>100備考参照テラスタル時はタイプが変化、攻撃が高い場合は物理技になる。
飛行テラスタルと組み合わせて。
ランク補正を考慮するのでオーバーヒートの特攻低下を補える。
変化技タイプ命中解説
おにび85物理アタッカー対策。耐久型に。
ちょうはつ100補助技対策。素早いので使いやすい。
はねやすめ-回復技。はやてのつばさ再発動に。先攻で出せれば炎単体となり耐性を変えて受けることができる。
ただし飛行テラスタルによる飛行タイプは打ち消せないので注意。
つるぎのまい-攻撃を強化。抜き性能の向上に。
おいかぜ-サポート用。味方の素早さを強化。HP満タン時で先制。
ねごと-催眠技対策。フルアタ型で。
ファストガード-ダブル用。優先度+3で味方全体を先制技から守る。
襷や追い風の存在からねこだましを撃たれやすいので相性がよい。
まもる-特性上狙われやすいので何かと有効。フェイントは非接触でダメージを与えてくるので注意。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
サーフゴーミミッキュなどに強くなる。
フレアドライブ
オーバーヒート
だいもんじ
ねっぷう
一致技の強化。地面に弱くなるので注意。
テラバーストほのおいわ
テラバーストギャラドスヘイラッシャ
ソーラービーム
テラバースト
いわみずカバルドンにも。
テラバーストほのおかくとうはがねが弱点になるがドラゴンに弱点をつける。
テラバーストフェアリーが弱点になるがいわはがねに強く出られる。
また、トドロクツキにも刺さる。
解説
テラバースト解説
ブレイブバード
アクロバット
ぼうふう
エアスラッシュ
テラバースト
一致技の強化。テラバーストははやてのつばさの対象外なので注意。
テラバーストはランク補正を考慮するため、オーバーヒートで特攻が下がると自動で物理に切り替わるのも嬉しい。
テラバーストテツノカイナに強く出られる(じだんだ、電気技が等倍判定)。
とんぼがえり
テラバースト
とんぼがえりの威力は上がるが、それ以外のメリットは少ない。
岩弱点も残るので非推奨。
テラバースト解説
解説
テラバースト解説
テラバースト解説
はがねのつばさ
テラバースト
解説
テラバースト対ドラゴン。鋼は炎技で弱点突けるのでそこまで気にならない。

型考察 [編集]

こだわりハチマキ型 [編集]

特性:はやてのつばさ
性格:ようき/いじっぱり
努力値:A252、S252or調整
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:ブレイブバード/フレアドライブ/とんぼがえり
攻撃技:ダブルウィング/はがねのつばさ/テラバースト
変化技:おにび/ちょうはつ
テラスタイプ:ひこう、ほのお、他

最大の強みである、高威力先制飛行技のストッパー性能を突き詰めた型。
基本は死に出しで繰り出し、ブレイブバードで相手の積みアタッカーを潰したい。

飛行テラスタル+鉢巻のブレイブバードは無振りサザンドラを高乱数1発に捉える威力。
いじっぱりだと確1になるが、すぐ下にマスカーニャがいることを踏まえると最速も捨てがたい。

役割遂行のブレイブバードの他に、撤退用兼マスカーニャ対面の安定択としてとんぼがえりも確定とする。
炎技はニトロチャージが威力不足かつ、打ち分けもできないのでフレアドライブ一択である。
テラバーストはタイプ一致テラスタルを使う場合でも反動のない安定技として使えるため、採用の余地有り。

物理型 [編集]

特性:はやてのつばさ/ほのおのからだ
性格:いじっぱり/ようき/やんちゃ/むじゃき
努力値:AS252ベースにC調整
持ち物:チイラのみ/いのちのたま/あつぞこブーツ
確定技:ブレイブバードorダブルウィング/オーバーヒートorだいもんじorフレアドライブ
攻撃技:とんぼがえり/はがねのつばさ/ソーラービーム
変化技:おにび/ちょうはつ/つるぎのまい/みがわり

基本のアタッカー型。
ハチマキと比べて遂行力は劣るが、積み技や補助技を活かして特性に頼りきりにならない柔軟な戦い方が可能。
はやてのつばさによる優位性は薄れても、素の素早さによる高速ブレイブバード使いとしての役割は健在。
他のポケモンとは補完に優れる炎技を一致で使える点で差別化は容易。

特殊炎技は炎弱点に多い防御>特防のポケモンに刺さりやすく、フレアドライブと違いHPが温存できるのが魅力。

いのちのたまは一見すると特性との相性が悪いが、メインは反動技のため一撃叩き込めばどちらにせよ特性は消える。
もちろん無反動の技でも特性を維持できなくなる欠点はあるものの、補助技も優秀なファイアローにとって撃ち分け可能な火力アイテムとして有用。

特殊型 [編集]

特性:はやてのつばさ/ほのおのからだ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりメガネ/パワフルハーブ/いのちのたま/あつぞこブーツ/こうかくレンズ
確定技:ぼうふうorエアスラッシュ/オーバーヒートorだいもんじ
攻撃技:とんぼがえり/ソーラービーム
変化技:おにび/ちょうはつ/にほんばれ/はねやすめ

火力指数としては攻撃と殆ど変わらない事に着目した特殊アタッカー型。
HPを消費せずに戦えるのが強みだが、主力技は命中不安か威力不足のどちらかなので悩ましい。
特殊方面の積み技を覚えないのも弱点。

火力としては無補正C252振りだいもんじでD4振りマスカーニャ確1。
エアスラッシュではいのちのたま以上の威力補正が必要。

ぼうふうは雨下で必中なので、炎技を使う頻度が少なそうなら、味方で雨を降らしておくのも手。
こうかくレンズにより、おにびやだいもんじと共に命中を安定させるのも一考か。

物理受け型 [編集]

特性:ほのおのからだ/はやてのつばさ
性格:ようきorおくびょう
努力値:HBベース S調整
持ち物:ゴツゴツメット(推奨)など
確定技:攻撃技1つ/おにび/はねやすめ/ちょうはつ
攻撃技:ブレイブバードorダブルウィングorエアスラッシュorかえんほうしゃorだいもんじ

おにびとはねやすめで物理アタッカーを封殺する。
ファイヤーの方が総合耐久は高いが、此方は元々の素早さ自体が高水準。はねやすめとおにびをほとんどの場合で上から使用できるのは大きな個性。
また、彼方には使えないちょうはつで、耐久型相手にも有利に立ち回れる。

非接触物理筆頭のじしん無効であるため、物理受けとして相性のよい「ほのおのからだ」も選択肢になる。
はねやすめ前後で一貫する岩技はストーンエッジを筆頭に非接触技がほとんどなので注意。

おいかぜサポート型 [編集]

特性:はやてのつばさ
性格:ようき/いじっぱり/むじゃき/やんちゃ
努力値:AS252ベースにC調整(だっしゅつボタンのみA252 HS調整)
持ち物:きあいのタスキ/だっしゅつボタン
確定技:ブレイブバード/おいかぜ/ちょうはつ
攻撃技:フレアドライブorオーバーヒート
変化技:おにび

はやてのつばさにより先制でおいかぜを使えることを利用したサポート重視の型。
先制おいかぜ→きあいのタスキで耐える→ブレイブバードで即退場し後続へつなぐのが狙いであるため、アタッカー型とは運用目的が異なる。
いたずらごころ+ちょうはつでも上をとられないため、他のおいかぜ要員よりも展開の遂行能力が高い。
自分の場を対象とする技なので、先制技を阻止する技や特性の影響もない。

飛行技のブレイブバードと、相手の展開を阻止できるちょうはつも確定。
残りはもう一つの自主退場技であるフレアドライブが最有力。

【ダブル】サポート型 [編集]

特性:はやてのつばさ/ほのおのからだ
性格:おくびょう/ようき/ひかえめ/いじっぱり/むじゃき/せっかち
努力値:CS252orAS252をベースに調整
持ち物:するどいくちばし/いのちのたま/きあいのタスキ
優先技:おいかぜ
選択特殊技:ぼうふうorエアスラッシュ/ねっぷう/オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃ/ソーラービーム
選択物理技:ブレイブバードorダブルウィング/フレアドライブ/とんぼがえり/フェイント/はがねのつばさ/ニトロチャージ/でんこうせっか/じたばた
選択変化技:ファストガード/おにび/まもる/にほんばれ/はねやすめ/つるぎのまい

炎タイプ最速かつ、優先度付きおいかぜ要員。
技範囲は狭くなるものの、高火力全体技を扱えるうえ役割対象の鋼にも刺さりやすく、いかくを気にしないで済むため特殊型も有用。


対ファイアロー [編集]

注意すべき点
はやてのつばさ+ブレイブバードは、HP満タン限定とはいえ先制技としては破格の威力。
素の素早さも高く、おにびやちょうはつで妨害されることも多い。
おいかぜでのサポートや、ほのおのからだやおにびでの物理受けもこなす。
対策方法
はやてのつばさの発動を防ぐ。HPを満タンから1でも減らせば特性は発動しない。
しんそくやねこだましで先制したり、サイコフィールドやステルスロックを張れば戦力を大きく削げる。
ただし、ステルスロックはあつぞこブーツ持ちには効果がないので注意。
また砂嵐にしておけば交代出しを大幅に抑制できる。
がんせきふうじも非接触で4倍弱点を突け、素早さ低下と効果絶大。
また特性の発動を防げなくても、飛行・炎を半減でき物理耐久が高いポケモンなら簡単には倒されない。
ただしおにびやはねやすめで粘りながらつるぎのまいで強行突破を図る恐れもあるので、受け出しに成功しても油断はしない方が良い。

外部リンク [編集]