ポケモン対戦考察まとめWiki
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カイオーガ
No.0382 タイプ:みず 特性:あめふらし(場に出た時か戦闘中この特性を得た時、5ターンの間天候が雨になる) 体重:352.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
禁止伝説特殊水 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カイオーガ | 100 | 100 | 90 | 150 | 140 | 90 | 670 | あめふらし |
パルキア(通常) | 90 | 120 | 100 | 150 | 120 | 100 | 680 | プレッシャー/テレパシー |
パルキア(オリジン) | 90 | 100 | 100 | 150 | 120 | 120 | 680 | プレッシャー/テレパシー |
ボルケニオン | 80 | 110 | 120 | 130 | 90 | 70 | 600 | ちょすい |
第三世代の禁止級伝説で、単みずタイプのポケモン。
みずタイプ最高のC150×特性あめふらしによる雨補正×威力150のタイプ一致しおふきという複数の好条件が重なり、規格外の火力を出せる。
味方のサポートや特殊システムなどを考慮せず1ターン目から出せる特殊火力としては最高峰。
サブウェポンの種類は多くないが、水半減の草・竜には氷技、水には雨により必中となったかみなりで弱点を突ける。
現環境で水氷電をすべて半減以下にできるのはちくでんランターンのみであり、高いCと併せて圧倒的な制圧力を持つ。
禁止伝説使用可能なルールでは最強の特殊アタッカーとして常にメタの中心に居座り続けており、水無効特性の採用率が上がるなど環境に与える影響も大きい。
特殊耐久もミロカロスやブラッキーのそれを上回り、等倍はおろか下手な一致弱点すら耐えうる。
90という中途半端な素早さがネックのため、これを補うためにこだわりスカーフを持たせたり、おいかぜでサポートするのが主流。
第九世代ではテラスタルにより、タイプ一致補正を上げられるようになった。
水テラスタル発動時だとC特化・アイテム無しで放つ雨下しおふきの最大火力指数が99900という異次元の威力に変貌する。
過去作のゲンシカイキやダイマックスと違い、スカーフとの両立も可能。
一方で、新たな禁止級の天敵としてミライドン、コライドンが登場。
ミライドンは特性や追加効果で超火力になる電気技を持ち、特防特化のカイオーガでも確1圏内に追い込んでくる。
コライドンは後出しから天候を奪取しつつ水技を受け、返しの高火力物理技で致命傷を与えてくる。
ゼクロム・ブラックキュレムやディアルガ、パルキアなども続投しているため、相手にいる場合は要警戒。
また、井戸オーガポンやドオーといった新たな水無効高特殊耐久の一般ポケモンも追加されている。
特性こだいかっせい持ちのパラドックスポケモンの追加による晴れ軸の増加等もあり、前世代までの雑に高火力を押し付ける動きは取りづらくなっている。
事実、過去作ではほとんど見られなかったゴツゴツメット等の受け寄りの持ち物の採用率が増加。被弾前提と割り切ってしおふきを採用しない個体も過去世代より数を増やしている。
禁止伝説が解禁されたシリーズ18以降、前世代と比較して採用率はやや落ちているものの30位前後をキープしている。
新技はとっしん、ひやみず、てだすけ、テラバーストのみ。DLCの技マシンでほえるを再習得。
一方でねっとうが剥奪された。ひやみずで代用できなくもないが、物理アタッカーを強引に機能停止させることが難しくなった。
特性考察
- あめふらし
- 隠れ特性は無く、これのみ。5ターンの間天候を雨にする。
概要の通り超威力のしおふきを放てる。
天候特性持ちとしてはそこそこ素早いため、対面で天候を奪われる可能性がある。一応ゆきふらし以外には弱点を突ける。
技考察
特殊技 | タイプ | 威力 [雨降] | 命中 [雨降] | 効果 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
しおふき | 水 | 1~150 (1~225) [1~337] | 100 | - | タイプ一致技。最高火力。無補正C252振り雨天下での最大火力指数は68175相当。 半減でも2倍れいとうビームとあまり差がない。 こだわりスカーフかトリックルームで。ほかの水技との両立もあり。 ダブルでは相手2体に攻撃でき、低減補正込みでもなお強力。 |
こんげんのはどう | 水 | 110(165) [247] | 85 | - | タイプ一致専用技。シングルではハイドロポンプより命中・PPに優れる上位互換。 ダブルでは相手2体に攻撃できる。 |
ハイドロポンプ | 水 | 110(165) [247] | 80 | - | タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃に。 |
なみのり | 水 | 90(135) [191] | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。めいそう採用型などで。 ダブルでは味方を巻き込む。 |
ひやみず | 水 | 50(75) [112] | 100 | 攻撃↓100% | タイプ一致技。殴りつつ相手の攻撃を下げる。雨でそれなりの火力に。 |
うずしお | 水 | 35(52) [78] | 85 | バインド | タイプ一致技。攻撃しつつ交代封じ。C特化眼鏡ならキラフロルをタスキごと確1。 水テラスにすれば無振り黒バドレックスぐらいまでなら一撃で片付く。 イーユイのほのおのうずよりも火力が高い。 |
かみなり | 電 | 110 | 70 [必中] | 麻痺30% | 対水。特性で必中。追加効果も強力。 |
ふぶき | 氷 | 110 | 70 | 凍り10% | 対草・竜。C特化でH振りギラティナ(両フォルム)を確2、無振りゼクロムを低乱数1。 雪下で必中だが、あめふらしなので関係ない。 |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対草・竜。4倍弱点持ちに絞るならこちらでも十分。 |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早さ↓100% | 追加効果が優秀。攻撃しつつ相手の機動力を奪う。ダブルでは相手全体攻撃。 |
ぜったいれいど | 氷 | - | 20 | 一撃必殺 | ルンパッパ、要塞化したギラティナ、ムゲンダイナ等へ。 氷タイプではないので、通常より命中率が下がる。 氷タイプとがんじょうには無効。 からぶりほけんは発動しないので注意。2回打てば1回でも当たる確率は36%。 |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | タイプ変動 | テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。 半減雨こんげん>等倍テラスなので、できれば水無効勢や水草竜に刺せるタイプを優先したい。 |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ||
めいそう | 超 | - | 唯一の火力強化。一部を起点に狙うなら。 | ||
みがわり | 無 | - | めいそう、たべのこしと併せて。 | ||
ねむる | 超 | - | カゴのみと併せて。 耐久型の回復のほかに、あえてりゅうせいぐんを一発受けるという使い方もある。 | ||
でんじは | 電 | 90 | 相手を麻痺にする。地面は呼びにくいが、電気には注意。 | ||
ほえる | 無 | - | 対面操作に。 |
物理技 |
テラスタル考察
タイプ | 主な技 | 解説 |
---|---|---|
水 | しおふき こんげんのはどう | さらなる火力で圧倒。こだわりメガネほどではないが、威力は約1.3倍に上昇。 |
氷 | ふぶき れいとうビーム | 禁伝のドラゴンに。炎は雨で等倍、ぜったいれいどの命中も30に上がる。 ドラゴン耐性はないが、苦手な氷等倍草や水無効水地複合などを氷技でごり押しやすくなる。 |
電 | かみなり | 無補正C252かみなりで耐久無振りカイオーガを43.75%の乱数1発。 HPに108振られていると確定で耐えられる。麻痺無効。 |
妖 | テラバースト | 禁伝のドラゴンに。眼鏡や珠を持てばパルキアなどに切り返せる。 ゼクロムやミライドンの電気技を等倍にする。 |
草 | テラバースト | 電気・草や水無効の特性持ち水地面への切り返し。粉技無効、炎は雨で等倍。 地面耐性は大きいが、グラードンや霊獣ランドロスとの対面では切るタイミングに注意。 |
地 | じしん テラバースト | 読まれる可能性があるが、電気無効。草が一貫する。 対ゼクロム・ミライドンのほか、テラバースト搭載ならディアルガにも。 雨で強化される水が弱点になるので、相手側のカイオーガは先に倒しておきたい。 |
闘 | かわらわり テラバースト | ばんのうがさハピナスやディアルガに。 |
鋼 | テラバースト | 耐性が優秀、炎技は雨で等倍。竜やフェアリーを広く見たいなら。 |
毒 | テラバースト | 対草。テラバースト採用で苦手ないどオーガポンに一矢報いることができる。 また電気等倍、コライドンの闘技半減、ハバタクカミなどの妖技半減と汎用性が高い。 伝説に多いエスパーに弱くなる点には注意。 |
飛 | テラバースト | 電気が一貫する。特性と相性の良いぼうふうは覚えないため、飛行打点はテラバーストのみ。 |
虫 | テラバースト | 雨で炎は等倍だが、ぼうふうの必中化が痛い。 |
竜 | テラバースト | 用途としては草に近い。弱点はあまり増えないが、攻撃範囲も拡大しない。 |
ステラ | テラバースト | タイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。 |
霊 | テラバースト | しんそくやねこだましを無効化。 |
悪 | テラバースト | いたずらごころ耐性の獲得。 |
採用率の低いテラスタル |
型考察
しおふきスカーフ型
特性:あめふらし
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しおふき/かみなり/れいとうビームorふぶき
優先技:こんげんのはどうorなみのり
選択技:ぜったいれいど
足りない素早さをスカーフで補うことで最高威力しおふきを上から叩きこむ、カイオーガで最も有名な型。
水等倍以上であれば、ほとんどのポケモンを一撃で倒す圧倒的破壊力を持つ。
使用可能なルールではかんそうはだやちょすいの採用率が急上昇するなど、環境に与える影響も大きい。
最速スカーフで最速150族や準速スカーフガブリアスを抜ける。
サブウェポンのかみなりとこおり技は確定。水との相性補完に優れる。
残り1枠はHPが減った時用にほかのみず技が推奨される。
最有力はしおふきの次に威力が高いこんげんのはどう。命中重視ならなみのりも視野に入る。
ルンパッパなどに役割破壊を狙えるぜったいれいどもあるが、後続に任せたほうが無難。
火力を考えるとひかえめにしたいところだが、おくびょうでないと最速剣王ザシアンや黒馬バドレックスを抜けない。
基本アタッカー型
特性:あめふらし
性格:ひかえめorおくびょうorれいせい
努力値:C252をベースにHBDS調整
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/とつげきチョッキ/たべのこし/しんぴのしずく
確定技:こんげんのはどうorしおふき(両立可)/かみなり/れいとうビームorふぶき
特殊技:なみのりorハイドロポンプ/ひやみずorうずしお/ぜったいれいど/テラバースト(草/妖/地/毒/ステラ)
物理技:じしん/かわらわり
変化技:でんじは/めいそう/みがわり
しおふきばかりに頼らずC150を活かしていく特殊アタッカー型。
両採用しS90以下にはしおふき、S90以上にはこんげんのはどうと使い分けることも可能。
いのちのたまは2発目以降しおふきの火力が下がってしまうデメリットを持つ。
とはいえHP無振りの場合(実数値175)、2発目は威力135、3発目でも威力120であり、十分高威力で攻撃し続けられる。
4発目になると威力106とこんげんのはどうを下回ってしまうが、そこまで技を放てたのなら相手のパーティは半壊しているだろう。
一方でおいかぜ等でサポートしない限り、素早さを補う手段を持たない。
全抜きを狙うのではなく、対面構築やサイクル戦が中心になる。
技構成は基本的にスカーフ型と同じだが、メガネ・チョッキ以外ならめいそうも採用できる。
採用する場合、積み前提だと使いにくいしおふきを外すことになり、努力値も特攻より耐久に振った方が良い。
【ダブル】基本アタッカー型
特性:あめふらし
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:C252をベースにHS調整
持ち物:いのちのたま/とつげきチョッキ/たべのこし/からぶりほけん/こうかくレンズ/しんぴのしずく/カゴのみ/おんみつマント
優先技:こんげんのはどうorなみのりorハイドロポンプ/しおふき/かみなり/れいとうビームorふぶき/まもる
選択技:でんじは/めいそう/ねむる
シングルと同様に圧倒的火力で制圧する。
ダブルではしおふきが全体攻撃になるためより強力だが、先制技や妨害がシングルより多く、威力が減少しやすい。
そのため必須ではなく、こだわりアイテムでない場合はまもると入れ替えるのも選択肢である。
おんみつマントを選択肢に追加。
ねこだましを受ける機会が多く、相手に低威力技を1回使わせるだけで返り討ちにできるのがメリット。
相性考察
くさタイプとの相性が良好。単純な相性補完に加え、あめふらしでほのお技の威力を半減させることができる。
ただしフリーズドライが一貫するので、覚えるポケモンには要警戒。
- 化身トルネロス・エルフーン
ダブル用。おいかぜで上を取り全体攻撃で制圧する。
トルネロスは一致飛行技で苦手な草タイプへの打点を持てるうえに、あまごいを覚えていれば先制で天候を奪い返せる。
さらに専用技こがらしあらしは雨下では必中となる。
エルフーンはサポート技に優れ、アンコールで起点づくりや手動ミストフィールドでのゴリランダー、ミライドン対策を担当できる。
対カイオーガ
- 注意すべき点
- C150という高い特攻に加え、みず・こおり・でんきの特殊攻撃技を覚え、攻撃範囲は広い。
加えて雨補正により、一致水タイプの威力はさらに上昇。特に体力満タン時のしおふきは半減でも受けるのは困難。
こだわりスカーフを持たせて、雨状態のまま一致高威力の水タイプを放つ、俗にいう「スカーフカイオーガ」はかなり強力。
また、こだわりメガネを持たせる型や、特殊受け対策としてぜったいれいどを採用している個体もあり、とにかく受けづらさが目立つ。
スカーフぜったいれいどまで考慮すると、確実に受けられるポケモンは存在しないと言っていい。
また、第九世代では雨始動役としての役割を重視した耐久に厚い型も増加。でんじはを採用している個体も増えたため、より受けにくく読み難くなっていると言える。
- 対策方法
- 強力な水技を封じないとどうにもならないので、水技に耐性を持つポケモンが優先される。サブウェポンの氷と電気が等倍以下ならなおよい。
ディアルガ、パルキアといった水に耐性を持つ伝説ポケモンや、ミライドンのような一致で弱点を突けるポケモンが望ましい。
特にディアルガ、パルキアは氷や電気が弱点にならないため、カイオーガを大きく抑制できる。とつげきチョッキとの相性もよい。
対面状況なら、スカーフ持ちでカイオーガより速いポケモンの先制攻撃で、しおふきの威力を軽減することはできる。
ピンポイント採用になるが、高耐久ポケモンに草テラスタルで受けつつ削ることも可能。チョッキを持たせればより安定。対策ポケモンの例 有効な戦術