オーガポン(かまどのめん) - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

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オーガポン(かまどのめん)

No.1017 タイプ:くさ/ほのお
通常特性:かたやぶり(相手の特性の効果を無視して技を使うことができる)
テラ特性:おもかげやどし(テラスタルした時や、テラスタルした状態で場に出た時に攻撃が1段階上がる)
体重  :39.8kg(けたぐり・くさむすびの威力60)

専用道具:かまどのめん(かまどのめんにフォルムチェンジし、すべての技の威力が1.2倍になる。はたきおとすの威力は上昇しない。戦闘中失うことはない)
同複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オーガポン(竈)80120846096110550かたやぶり
154584めん補正A252振り換算
スコヴィラン65108651086575486ようりょくそ/ふみん/ムラっけ
炎高速物理ATHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オーガポン(竈)80120846096110550かたやぶり
154584めん補正A252振り換算
エンテイ115115859075100580プレッシャー/せいしんりょく
ゴウカザル761047110471108534もうか/てつのこぶし
エースバーン80116756575119530もうか/リベロ

通常時テラスタル時
ばつぐん(4倍)------
ばつぐん(2倍)ひこう/いわ/どくみず/じめん/いわ
いまひとつ(1/2)でんき/はがね/フェアリーほのお/くさ/こおり/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ---
こうかなし------

第九世代のDLC「碧の仮面」で登場した準伝説ポケモンの一体。
準伝説としては合計種族値がやや控えめだが、高速物理アタッカーとしてバランスが良く無駄のない配分となっている。
またテラパゴスと同様、テラスタイプが固定で、テラスタル後に特性が変化するという特徴も持つ。
テラスタルした状態ではかわりものやへんしん、イリュージョンが失敗する点も同じ。

専用アイテムである「めん」を装備することでフォルムチェンジする。
フォルムごとに複合タイプやテラスタイプ、専用技ツタこんぼうのタイプ、通常特性、テラスタル後の特性の効果が変化する。種族値は変化しない。
また「めん」の隠し効果として、無条件ですべての技の威力が1.2倍になるボーナスも得られる。
これにより、実質的なA種族値が148相当(無振り時)/154相当(252振り時)と禁止級伝説に匹敵する高さになる。[1]

「オーガポン(かまどのめん)」は同名アイテムの「かまどのめん」を持たせたフォルムで、草×炎複合タイプ。特性はかたやぶりになる。
同複合はスコヴィランのみの珍しい複合。向こうは両刀配分や特性による戦法の違いから、差別化を意識する必要性は薄い。
この複合タイプは互いの弱点を相殺し合うため耐性は少ないが、攻撃面ではくさを軽減するくさむしはがねに抜群が取れ、
逆にほのおを軽減するみずいわに対して草で抜群が取れるなど、攻撃面の補完として優秀。

専用技のツタこんぼうはほのおタイプに変化する。ほのおタイプとして見ると威力・命中共に安定しデメリットの無い炎物理技は非常に貴重。
くさタイプの一致技もパワーウィップ、ウッドハンマー、ウッドホーンから選択できるため問題なし。
変化技もニードルガードやこのゆびとまれといった珍しいものをはじめとして、やどりぎのタネ、アンコール、こうごうせい、てだすけなど優秀なものが揃っている。

テラスタル後の特性おもかげやどしは、このフォルムでは攻撃上昇の効果を持つ。
かたやぶりを失うものの、それを補って余りある超火力を叩き出せる。
テラスタル前後ともに、全フォルムの中でも特に攻撃性能に特化しており、草と炎の両方を軽減するほのおドラゴン以外での受けは難しい。

なお、全フォルム共通でテラスタイプを変更できないという無視できない弱点が存在する。
これにより耐性を変えて苦手なタイプの技を無理矢理受けたり、ほかのタイプのテラバーストで範囲を補うという芸当ができない。
かまどのめんの場合はテラスタルによりくさタイプをなくすことで、等倍のほのお技などを半減に抑え込むことは可能。
一方でほのおドラゴンに対してはまともな打点がサブウェポンのじだんだやじゃれつくに限られ、
これらを搭載しないと足止めを食らいかねないので、ダメージレースで勝てる相手かどうかの見極めが重要となる。

シンプルな高速超火力エースという分かりやすく強い性能をしており、環境に存在するオーガポンの約6割を占める。
特にトップメタであるサーフゴーに対して徹底的に強く(はがね技半減、高速、高火力一致ほのお技、かたやぶり、トリック無効)、スカーフ+シャドーボール以外に後出しから対処できる点が大きい。



特性考察

かたやぶり
隠れ特性は無く、これのみ。相手の特性を無視して技を通すことができる。攻撃技・変化技どちらにも有効。炎・草両タイプで唯一の所持者。
これにより特性がんじょうを無視して一撃で倒したり、特性そうしょくに対してやどりぎのタネを仕掛けるなどの芸当が可能。
また特性で半減無効化されやすい炎技の一貫性が上がり、特に採用率の高いもらいびヒードラン相手にツタこんぼうを通せる。
安定した攻撃性能だけでなく、サポート面にも磨きがかかる優秀な特性。
ただし第九世代から登場したとくせいガードは、持っているポケモンの特性を貫通できなくする。上記のヒードランなどがかまどメタで所持している可能性もあるので、過信は禁物。
また、準速時やS調整している場合、同時対面時の相手の特性によっては素早さがバレる場合がある。
特にAキュウコンは初手対面しやすく、確実に最速か否かがバレてしまうため注意。
おもかげやどし
基本仕様
テラスタルした際に発動する特性で、持っている仮面に応じた能力が1段階上昇する。一度交代して再び場に出た際にも発動する。
スキルスワップやトレースなどによるコピーは不可能だが、特性上書きやかがくへんかガスによる特性無効化は可能。
テラスタル前にいえきを受けて「とくせいなし」状態になっている場合もテラスタル後に発動しない。
個別考察
かまどのめんの場合、上昇する能力は攻撃。第八世代におけるザシアンふとうのけんと同様の効果。
直接的に攻撃性能を高められる効果であり、攻撃252振りの場合、特性発動で種族値206相当になる。
一方で素早さは補強されないため、予めくさわけを積むなどの方法で補強したい。
特性が変化する都合上かたやぶりがなくなるので、テラスタルを切るタイミングにも注意したい(特にヒードランが相手パーティにいる場合)。
テラスタルと絡めた詳しい考察はテラスタル考察を参照。

技考察

物理技タイプ威力命中効果解説
ツタこんぼう100(150)100急所ランク+1一致専用技。命中・威力共に安定で急所に当たりやすい効果持ち。
パワーウィップ120(180)85-タイプ一致技。高威力だが命中不安。
ウッドハンマー120(180)100与ダメージの
1/3反動
タイプ一致技。高威力・命中安定だが、反動が痛い。
ウッドホーン75(112)100与ダメージの
半分回復
タイプ一致技。威力は控えめだが、回復効果あり。つるぎのまいと併せて。
タネマシンガン25(37)*2~5100連続攻撃タイプ一致技。5回当たればパワーウィップ等を超える威力に。
期待値は3発。いかさまダイスとの両立は不可。
くさわけ50(75)100素早さ↑100%タイプ一致技。威力は控えめだが、追加効果が優秀。
がんせきふうじ6095素早さ↓100%追加効果が優秀。無効タイプなし。
ローキック65100素早さ↓100%追加効果が優秀。命中安定だが、ゴーストには無効。
ばかぢから120100攻撃・防御↓対鋼。高威力だが、連発に向かない。とんぼがえりと併せて。
インファイトは覚えない。
けたぐり20~120100相手の体重依存対鋼。耐久を削らないが、威力は相手依存で不安定。
かわらわり75100壁破壊対鋼。追加効果目当てで。
しねんのずつき8090怯み20%対毒。イイネイヌキチキギスに。
じだんだ75100前ターン
技失敗で
威力2倍
対炎毒鋼。じしん、10まんばりきは覚えない。
とくせいガード持ちのもらいびヒードランに有効。
とんぼがえり70100攻撃後交代撃ち逃げ用。
じゃれつく9090相手攻撃↓10%対竜。ほぼ唯一のドラゴン相手にまともに通る技。
反面、一致技共々炎に軽減される。
はたきおとす65100相手道具喪失
道具持ち相手に
威力1.5倍
通りの良いサブウェポン。
こだわりスカーフを無効化できればテラ特性が活かしやすくなる。
じごくづき801002ターン
音技封じ
通りの良いサブウェポン。
ラウドボーンのフレアソングを封じられれば美味しい。
でんこうせっか40100優先度+1先制技。タスキ潰しに。GF下を考慮するならグラススライダーも覚える。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を2段階上げる。テラ特性と併せて突破性能を大幅に強化。等倍の相手は大抵倒れる。
きあいだめ-急所ランクを2段階上げる。ツタこんぼうが確定急所になる。
壁や能力変化の無視という攻撃アップと違った突破力上昇が可能。
やどりぎのタネ90相手に種を植え付けてHPを吸収。かたやぶりなのでそうしょくにも通る。耐久ベース型で。
ニードルガード-様子見や、やどりぎのタネの時間稼ぎに。相手のタスキを潰せればおいしい。
こうごうせい-自身のHPを最大値の半分回復。天候により回復量が変動する。耐久ベース型で。
ちょうはつ1003ターン変化技を封じる。速いうえにおうごんのからだなどを無視するので使いやすい。
アンコール1003ターン同じ技しか出せなくする。速いうえにおうごんのからだなどを無視するので使いやすい。
このゆびとまれ-ダブル専用。元の種族値が高いうえに、鋼やフェアリーに耐性があるので活用機会は多い。
+  採用率の低い技

テラスタル考察

タイプ主な技解説
ツタこんぼうテラスタイプは変更できず、このタイプで固定。
くさタイプとしての耐性を消す代わりにほのおタイプとしての耐性を強化。岩が一貫する点に注意。
特性の効果+一致補正の強化により、ツタこんぼうの威力を実質的にテラスタル前の2倍に引き上げる。
テラスタル前にツタこんぼうで1/3以上削った相手をテラスタル直後にそのまま倒すことが可能。

型考察

アタッカー型

特性:かたやぶり → おもかげやどし
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252 BorD4
持ち物:かまどのめん(固定)
確定技:ツタこんぼう/ウッドホーンorウッドハンマーorパワーウィップ
攻撃技:じゃれつく/はたきおとす/でんこうせっか/くさわけ/とんぼがえり/がんせきふうじ/ばかぢから/じだんだ
変化技:つるぎのまい/アンコール/やどりぎのタネ

種族値に沿った高速アタッカー型。
専用アイテムにより強化された一致技の威力は凄まじく、特性かたやぶりも相まって素早さが下の相手に対して圧力をかけやすい。
テラスタルを切る前であればとくせいガード持ち以外のヒードランで止まらないことも大きい。
テラスタルを切る→おもかげやどし発動により更に攻撃力を高めることが可能。ようきA+1パワーウィップ/ウッドハンマーで無振りガブリアスをピッタリ確1。
耐久型に対してもちょうはつ、アンコール等、対抗手段を持つ。こちらもかたやぶりによりマジックミラーおうごんのからだなどを貫通するので使いやすい。

一方でテラスタイプおよび持ち物が固定、炎および竜への対抗手段に乏しい、スカーフ持ちによる奇襲を受けやすいなどの明確な弱点も持つ。
これらの弱点を選択技や味方ポケモンでカバーしていくことが必須となる。
竜に対してはじゃれつく、炎に対してはがんせきふうじ、じだんだと一応の対抗技があるため、対抗できる相手を予め絞って採用したい。
格闘技はいしずえオーガポンへの最大打点となるばかぢからを推奨。草技が読まれやすいため、テラスタルは切られにくい。
やどりぎのタネはパオジアンなどのふいうちを透かしながら倒せる。

努力値振りは明確な調整が無い限りはAS特化でよい。
AS特化する場合、余った4はHPに振ると実数値が156(4n)となりステルスロックの定数ダメージが1増えてしまうため、BかDに振るとよい。


相性考察

鋼タイプはオーガポンの弱点3タイプをすべて半減以下にしやすい(格闘複合は飛行が、氷複合・飛行複合・ヒードランは岩が、虫複合は岩と飛行が等倍)。
オーガポンがテラスタルした後の地面の一貫を切りたい場合、ふうせんを持たせるか、ふゆうドータクンどしょく?ミミズズが候補になる。


対オーガポン(かまどのめん)

注意すべき点
全フォルム共通でアタッカーとして優れたステータスと優秀な技範囲を持つ。テラスタル後はへんしん無効なので、スカーフメタモンでは対策にならない。
特にかまどのめんは一致草+炎の攻撃範囲が全フォルム中でもダントツで優秀。タイプ耐性により火傷も無効。
しかも特性かたやぶりにより、がんじょうばけのかわなどでの時間稼ぎが通用しない。
テラスタルされると、特性貫通を失う代わりにおもかげやどしのAアップにより更に火力が上昇する。
サブウェポンもそこそこあり、流し際にはたきおとすで道具を喪失させてくる可能性がある。
かと言って攻め一辺倒というわけでもなく、受け相手にはやどりぎのタネやアンコールなど耐久型を狩る技も持っている。
独自の耐性や並程度の耐久のおかげで、高火力高速のイメージに反し一撃では落としにくい。
対策方法
テラスタル前後で岩タイプが一貫して弱点。Sを下げるがんせきふうじはかなり有効。草等倍以下のポケモンが望ましい。
また炎タイプには有効打が薄め。ドラゴンタイプはじゃれつくに注意。
事実上アイテムは持てないため、素直にS110より上から等倍の高火力を押し付けるのもあり。
ラムのみを持てないので、麻痺にするのも有効。
+  対策ポケモンの一例

外部リンク


[1] 一応C種族値も76相当(無振り時)/82相当(252振り時)になるが、補正込みでも数値が低いうえに特殊技がくさとテラバーストしかないため、考慮外とする。