マスカーニャ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

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バトルの考察よりも育成論の記述が多くなり実態に合っていないという理由により、
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マスカーニャ

No.0908 タイプ:くさ/あく
通常特性:しんりょく(自分のHPが1/3以下の時、くさ技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:へんげんじざい(戦闘に出るたびに1回だけ自分が出した技と同じタイプに変化する)
体重  :31.2kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
草/悪HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マスカーニャ76110708170123530しんりょく/へんげんじざい
ノクタス70115601156055475すながくれ/ちょすい
ダーテング9010060906080480ようりょくそ/かぜのり/わるいてぐせ
アラブルタケ11112799799955570こだいかっせい
チオンジェン85851009513570570わざわいのおふだ
高速物理草HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マスカーニャ76110708170123530しんりょく/へんげんじざい
オーガポン80120846096110550まけんき

ばつぐん(4倍)むし
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/かくとう/どく/ひこう/フェアリー
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/じめん/ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

第九世代のくさ御三家であく複合。
歴代御三家では最速、かつ攻撃もそこそこという高速物理アタッカー気質の優秀な種族値配分。
耐久は並以下だが、元の耐性が多弱点・多耐性のため、不一致半減相手ならば受け出しも視野に入る。
出た後はへんげんじざいによりタイプを変えることが可能で、先手を取れるなら2発目も耐える場合も。
種族値配分、特性ともに他の同複合と異なるため、差別化を意識する必要はない。

ただし第九世代ではへんげんじざい(および効果の同じリベロ)が弱体化され、場に出る度に1度しか発動しない。
サブウェポンの範囲もやや独特で、フェアリーかくとうはともかくでんきむしは範囲が狭め。
一致技がはたきおとす、ふいうちと優秀なものも多く、特に専用技のトリックフラワーは必中かつ確定急所。
くさ技故の通りの悪さを考慮しても非常に高性能で、あくの等倍範囲の広さもあって、しんりょくを採用して一致技中心に攻めるのも視野に入る。
変化技も豊富でトリックルーム、どくびし等、この複合としては珍しいものを覚え、攻撃一辺倒ではない器用さも魅力。

碧の仮面ではグラススライダーを習得。新たな条件付きの先制技だが、グラスフィールドを展開させる手間が難点。
また、同じく高速物理草アタッカーのライバルとしてオーが登場。
テラスタル関連が特殊な点や複合こそ違うもののツタこんぼう以外の技範囲は近く、単純に高速物理草アタッカーが欲しい場合は枠を争う形になりやすい。
しかし藍の円盤でトリプルアクセルを習得。命中不安だがサブウェポンとしてだけでなくへんげんじざいなら最大威力で、技範囲も広がり大きく強化された。
オーガポンはこおり技を一切習得できないのでこの技は明確な差別化ポイントとなる。

総じて柔軟性の高さと画一的な対処の難しさ、サーフゴーヘイラッシャキョジオーンと一致技で役割を持てる相手が環境に多いこと、
そして素の性能の高さもあって、強力なポケモンが徐々に解禁されながらも使用率上位常連の一角となっている。

ニャローテの考察はノートにあります。



特性考察

しんりょく
HP1/3以下でくさ技の威力があがる御三家汎用特性。
高速・低耐久寄りなので、襷やみがわりのHP調整で発動機会は多い。
専用技「トリックフラワー」が優秀なため、単純な火力アップ特性として使いやすい。
また消極的な理由だが、へんげんじざいが仕様変更で一回しかタイプ変化をしなくなったので、
常に草・悪技をタイプ一致で使えるようにするために採用される場合もある。
へんげんじざい
隠れ特性。最初に使った技のタイプに変化する。第九世代の仕様変更で、タイプ変化は場に出た最初の一回だけになった。
サブウェポンをタイプ一致で撃ったり、弱点を変化させて攻撃を耐えることができる。
マスカーニャの高い素早さと相性が良く、攻守両面で恩恵を受けられる。
一方で2ターン目以降は一致技の範囲が狭まった状態で固定されるため、一概にメリットばかりではない。
まもるやトリックルームといった変化技もそのタイプで固定されてしまうため、変化技を採用しづらいのも難点。
テラスタルとの仕様はやや複雑で、テラスタル中は発動しないが、テラスタル前のタイプ変化は反映される。
細かい仕様は以下。
  • テラスタル中は発動しない。
  • テラスタル発動前に発動したへんげんじざいは有効。
    • 1ターン目にテラスタルした場合は、元タイプは草・悪で固定。
    • 2ターン目にテラスタルした場合は、元タイプはへんげんじざいにより変化したタイプで固定。
    • テラスタルした後に交代→再度登場した場合は、元タイプは草・悪で固定。
  • この仕様上、サブウエポンをテラスタルのタイプ一致2倍補正で撃つには2ターン必要になる。
    • 例)1ターン目じゃれつく(へんげんじざいでフェアリータイプに変化)、2ターン目フェアリーテラスタルじゃれつく。
    • テラバーストでへんげんじざいを発動させることはできない。(厳密にはテラスタル無しテラバーストでノーマルになることは可能)

技考察

特性「へんげんじざい」の場合、戦闘から出て初めに繰り出した技がタイプ一致となる。

物理技タイプ威力
⦅変幻自在⦆
命中効果解説
トリックフラワー70(105)必中確定急所タイプ一致技。威力70で必中かつ確定急所と言う破格の性能。
実質威力105(157)。非接触のおまけ付き。
はなふぶき90(135)100-タイプ一致技。ダブルでは周囲全体攻撃。そうしょくとのコンボに。非接触。
はたきおとす65/97
(97/145)
100道具排除タイプ一致技。初撃の威力が高く、追加効果が優秀。
ふいうち70(105)100優先度+1タイプ一致技。相手が攻撃技選択時のみだが、威力の高い先制技。タマゴ技
じごくづき80(120)100音技封じタイプ一致技。性能安定。藍の円盤で新取得。
音技を2ターン封じられる、むしのさざめきやフレアソングを封じたい。
イカサマ95(142)100-タイプ一致技。相手の攻撃の実数値+ランク補正を利用する。
相手次第の要素もあるため、やや使いにくい。
トリプルアクセル20→40→60903回攻撃対草・飛・竜。草技との相性補完に秀でている。3発全て当たる確率は約72%。
オーとの差別化を意識するなら優先度は高い。
じゃれつく90
⦅135⦆
90攻撃↓10%対闘・竜・悪。特に悪技との相性補完に優れる。
へんげんじざいの場合、本来の弱点である闘・虫を半減にできる。
とんぼがえり70⦅105⦆100自分交代苦手な相手からの撤退。へんげんじざいの再発動を狙う際にも。
ハチマキやスカーフとの相性も良い。
けたぐり20~120
⦅30~180⦆
100-対氷・悪・鋼。威力が不安定。セグレイブサザンドラに。
かわらわり75
⦅112⦆
100壁破壊同上。威力安定。相手の壁構築に強くなる。
ローキック65
⦅97⦆
100素早↓100%追加効果狙いで後続サポートに。タイプの都合上、霊は呼びにくい。
かみなりパンチ75⦅112⦆100麻痺10%対飛行。4倍弱点狙いでギャラドスペリッパーに。
アクロバット55/110
⦅82/165⦆
100-対草・闘・虫。消費アイテムとあわせて。
特殊技タイプ威力
⦅変幻自在⦆
命中効果解説
リーフストーム130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。特殊最大火力。
両刀にすれば、ステータス低下のデメリットを補いやすい。
くさむすび20~120
(30~180)
100-タイプ一致技。威力不安定。
カバルドンなどの重量級にはエナジーボールより高威力。
くさのちかい80(120)100誓い技。ダブル向け。速いので使いやすい。
あくのはどう80(120)100怯み20%タイプ一致技。速いため怯みを狙いやすい。
はどうだん80
⦅120⦆
必中-対鋼。威力は4倍前提、もしくはわるだくみが欲しい。
パワージェム80
⦅120⦆
100-対炎・飛。変幻自在でタイプ一致の場合、
C無補正無振りでもH252ウルガモスをピッタリ確定一発にできる。
かふんだんご90
⦅135⦆
100-ダブルでは味方に使うと回復。ぼうだんで防がれる。
HBチオンジェンに対し、無補正C252振りへんげんじざいで乱数1発 (56.3%)。
テラバースト80100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
タイプはテラスタル考察参照
変化技タイプ命中解説
ちょうはつ100変化技対策。素早いので使いやすい。
悪タイプを維持できていれば、いたずらごころの妨害も受けない。
トリック100こだわりアイテムの押しつけに。
へんげんじざいの場合、以後エスパータイプで固定されてしまうため基本的に相性が悪い。
ただし、マスカーニャ自身はこだわりアイテムと相性良好で、
特性がしんりょくの場合に採用候補に上がり易い。
どくびし-毒によるスリップダメージ狙いや、後続のたたりめなどの威力強化に。
毒タイプを出されると消滅する。
まきびし-後続サポートに。ステルスロックは覚えない。
みがわり-相手の補助技対策や、しんりょくの発動に。チイラのみとあわせて使いたい。
わるだくみ-有利対面で特殊型の火力を補強。味方の起点作りとあわせて。
スキルスワップ-主にダブル用。シングルでもしんりょく型で強い特性を奪う用途はある。
テラスタル中はへんげんじざいが発動しないのは覚えておきたい。
トリックルーム-タスキとあわせて使用。後続の鈍足アタッカーが先制しやすくなるようにする。

テラスタル考察

タイプ主な技解説
トリックフラワー
はなふぶき
リーフストーム
エナジーボール
くさむすび
タネマシンガン
トリックフラワーの優秀な火力を更に高められ、しんりょく型の無難な選択肢。
ただし半減されることも多い。
はたきおとす
ふいうち
イカサマ
あくのはどう
悪技の火力強化。
しんりょく草テラスより火力は劣るが通りは良く、ふいうちのストッパー性能が上がるのも魅力。
じゃれつく
テラバースト
闘・竜・悪に優位に立つことができる。
テラバースト炎の弱点となる水・地・岩に草が抜群で入るため相性補完として優秀。火傷無効もありがたい。
テラバースト本来抜群打点を持てない炎・毒・電気の弱点を突くことができ、等倍範囲も優秀。
パワージェム
テラバースト
炎・飛行・氷・虫の弱点を突くことができ、等倍範囲も優秀。
アクロバット
つばめがえし
テラバースト
闘・虫の耐性を得て返り討ちにできる。
かみなりパンチ
テラバースト
飛行タイプに役割を持てるようになる。麻痺無効もありがたい。しんりょくならば対地面も安定する。
テラバーストしんりょく前提ならば耐性が反転し、地や超はタイプ一致技で返り討ちにできるため変化先としては悪くはない。
へんげんじざい型の場合は、岩以外のオーガポンに有効打を持てる。
とんぼがえり
かふんだんご
テラバースト
草・悪の打点を持てるが、炎・飛は苦手なまま。
シャドークロー
シャドーボール
テラバースト
悪技と範囲が被るが、苦手な毒・虫は半減でき、闘は無効化できる。
けたぐり
かわらわり
ローキック
抜群範囲は優秀だが、元々格闘技は習得できる。
トリプルアクセル氷技が弱点のほとんどのポケモンはテラバースト以外で間に合う。変化前後で炎・闘が一貫し耐性が乏しい。
テラバーストテラバースト前提となるが、もともと苦手な闘・毒に打点を持てる。耐性が少なくなるのが気がかりか。
テラバーストドラゴンの弱点しか突けないため、氷やフェアリーの方が汎用性が高い。
テラバースト耐性は増え氷・妖には強くなるものの、炎や闘が一貫したままなため、やや相性が悪いか。
ひやみず
テラバースト
草技と範囲が被る。対炎も地面や岩でよい。
からげんき
テラバースト
ギガインパクト
はかいこうせん
弱点を突けないため汎用性は低い。
ステラテラバーストデメリットのACダウンを急所確定のトリックフラワーや交代技のとんぼかえりでフォロー出来る。
デメリットをフォロー出来るだけで相性が良いわけではない。元の耐性が弱点を突かれやすいことにも注意。

型考察

しんりょくアタッカー型

特性:しんりょく
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252 残りB or D
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/チイラのみ(チイラのみ採用時はH4)
確定技:トリックフラワー/はたきおとす
選択攻撃技:ふいうち/くさわけ/イカサマ/テラバースト/けたぐりorかわらわりorローキック/とんぼがえり/じゃれつく/トリプルアクセル/かみなりパンチ/アクロバット
補助技:みがわり/ちょうはつ/どくびし/トリックルーム
テラスタイプ:くさ/あく など

種族値に沿った物理アタッカー型。
安定した性能のトリックフラワーと、一致はたきおとすによる対面性能を活かす。
いかくや壁の誤魔化しを許さず、しんりょくが発動すれば更なる高火力を押し付けられる。
ポリゴン2およびポリゴンZが解禁されたため、チイラのみを採用しない場合はダウンロード対策で端数は原則Dに振ること。

+  型サンプル

へんげんじざいこだわり型

特性:へんげんじざい
性格:いじっぱり/ようき/むじゃき
努力値:AS252
持ち物:こだわりハチマキ/こだわりスカーフ
確定技:トリックフラワー
物理選択技:とんぼがえり/テラバースト/はたきおとす/ふいうち/イカサマ/けたぐりorかわらわりorローキック/じゃれつく/かみなりパンチ/つばめがえし/トリプルアクセル
特殊選択技:パワージェム/かふんだんご
テラスタイプ:選択

変幻自在のタイプ変更が1回になったデメリットも、こだわりアイテムで同じ技を連発すれば無視できる。
素早さは高水準であり、ハチマキによる高火力押し付け、スカーフによる超高速ストッパー、どちらも相性が良い。
高火力先制技ふいうちと元から高めのSを持つことからハチマキが優勢。

テラスタイプは草、悪、またはテラバースト用のタイプを推奨。
サブウエポンは、変幻自在じゃれつくと、妖テラスタルじゃれつくがどちらもタイプ一致1.5倍補正で威力が変わらない。
2ターン目以降であれば一致補正2倍も可能だが、手間がかかる上に、奇襲性の高いこだわりアイテムとも噛み合わず、基本的に候補外。
「特定のポケモンに対して2倍の時のみ受けを崩せる」といった、明確な仮想敵が存在する場合のみ検討。

+  型サンプル

【ダブル】タスキアタッカー兼サポート型

特性:しんりょく
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:トリックフラワーorはなふぶき/トリックルーム
選択技:はたきおとす/ふいうち/イカサマ/まもる
テラスタイプ:くさ/あく

高速高火力アタッカーながらトリックルームを覚える個性的な性能を活かす型。
相手が遅ければそのまま攻撃し、相手が素早さ操作すればトリックルームで抵抗できる点が優秀。
また、くさ/あく複合はキノコのほうしやいたずらごころちょうはつを無効化できるため、トリックルーム使いとしても独自の強みとなる。

トリックルームを通すため持ち物はタスキ推奨。しんりょくの発動も狙える。
一致技が優秀なため不一致技を採用する理由が少ないほか、まもるやトリックルームを使うとそのタイプになってしまう点がデメリットにもなるため、へんげんじざいは非推奨。


相性考察

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対マスカーニャ

注意すべき点
草/悪タイプの高速アタッカー。特性はどちらも優秀であり、奇襲性も高い。
一致技を強化するしんりょくと不一致技を強化するへんげんじざいで求められる対処も異なる。
対策方法
技範囲が狭く、トリックフラワー、トリプルアクセル、はたきおとす、ふいうち、じゃれつく、格闘技以外に強力な攻撃技を持たない。
草・氷を半減以下で受けられる物理受可能なポケモンであれば基本的に殴り勝てる。
先制技があればより対処しやすい。麻痺や火傷も有効だが、悪タイプが残っている場合はいたずらごころは厳禁。

外部リンク