ポケモン対戦考察まとめWiki
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ペルシアン(アローラのすがた)
No.0053 タイプ:あく 通常特性:ファーコート(物理攻撃のダメージを半減する)※Aニャースのとき「ものひろい」 テクニシャン(威力60以下の技の威力を1.5倍にする) 隠れ特性:びびり(ゴースト・虫・悪タイプの技を受けるか、相手の特性いかくを受けると素早さが1段階上がる) 体重 :33.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
原種/リージョン | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 差別化特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Aペルシアン | 65 | 60 | 60 | 75 | 65 | 115 | 440 | テクニシャン/ファーコート/びびり |
140 | 520 | ※ファーコート無振り | ||||||
172 | 552 | ※ファーコート全振り | ||||||
ペルシアン | 65 | 70 | 60 | 65 | 65 | 115 | 440 | じゅうなん/テクニシャン/きんちょうかん |
ニャイキング | 70 | 110 | 100 | 50 | 60 | 50 | 440 | カブトアーマー/かたいツメ/はがねのせいしん |
ペルシアンのリージョンフォームで、単あくタイプ。
種族値は攻撃から特攻に少し移動しただけだが、特性はテクニシャン以外は異なる。
合計種族値は低いものの、今作では唯一のファーコート?所有者で、数値より高い物理耐久を誇る。
原種譲りの素早さと、いたずらごころへの耐性を活かし、物理に強いサポーターとしての運用が基本。
第九世代で新たにひやみず、てだすけ、でんじはといったサポート用の技を獲得し、藍の円盤でがむしゃらを新規習得。散り際に相手を大きく削れるように。
当初は失っていたはたきおとす、しっとのほのお、じこあんじといった技はDLCで再習得している。
失った技で有用なものは、せいぜいダブル用のりんしょう程度。
ダイマックスの廃止は、元々アタッカー向けではないAペルシアンにとってはほぼ関係が無い。
むしろダメージの上昇で強引に突破されたり、積みの起点にされたりすることがなくなった分動きやすくなったと言える。
新要素のテラスタルについても、やはり火力面では頼りにならないので本人に切ることは少ない。
一応耐性変化の面では活かせるが、そこまでして苦手な相手に居座らなければならない時点で何かしらのミスをした可能性が高い。
習得技の観点からも居座りよりクッション向きのポケモンのため、他の耐久型ポケモンとは異なり毒を無効化できるタイプに変化する必要性は薄いだろう。
特性考察
- ファーコート
- 物理技のダメージを半減する。トリミアンが不参戦につき今作では固有特性。
種族値換算で140~172相当の物理耐久を得られ、一致イカサマも習得するため、物理受けとして役割遂行しやすくなる。
Aペルシアンの採用理由に直結する特性であり、余程の理由が無ければこれで確定。
かたやぶり持ちには貫通されるので注意。
耐久単あくにはほかにブラッキーがいるが、種族値の方向性が違ううえ、習得技も大きく異なるので差別化は基本不要。
- テクニシャン
- 威力60以下の技を強化する。未解禁を含めてもあくタイプ唯一のテクニシャン。
バークアウトの威力が一致込みで120を超えるが、元の特攻種族値が低いので火力はあまり高くない。
どうしてもペルシアンで火力を出したいならファーコート?でわるだくみを積んだ方が安定するだろう。
しかし習得技のレパートリーからも有用性は皆無ではなく、物理受け読みで来る特殊アタッカーなど、特定の仮想敵に対する役割遂行を重視するなら候補になり得る。
- びびり
- 隠れ特性。特定タイプの技を受けると素早さが一段階上昇。
弱点のむし、半減のゴースト・あく技に加え、第八世代以降はいかくも加わり発動機会は多い。
元々素早いが、上手く発動すればドラパルト等の超高速ポケモンまで抜けるようになる。
しかしバトンタッチは相変わらず覚えず、アタッカー向きではないAペルシアンでは素早さの上昇を活用しづらい。
悪い特性ではないのだが本人との相性が悪く、ファーコート?に勝る利点を見出せないため、候補外。
技考察
物理技 | タイプ | 威力 [テクニシャン] | 命中 | 効果 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
イカサマ | 悪 | 95(142) | 100 | - | タイプ一致技。相手の物理攻撃力でダメージ計算。 ファーコートでの物理アタッカーへの遂行技。 |
はたきおとす | 悪 | 65/97 (97/145) | 100 | 持ち物排除 | タイプ一致技。相手の持ち物を潰せる。 |
どろぼう | 悪 | 60(90) [135] | 100 | 持ち物奪取 | タイプ一致技。テクニシャン対象技。道具を消費した後の相手の撹乱に。 |
かみつく | 悪 | 60 (90) [135] | 100 | 怯み30% | タイプ一致技。テクニシャン対象技。 でんじはと併せたまひるみ戦法に。 ねこだましと異なり無効化されない。 |
じゃれつく | 妖 | 90 | 90 | 攻撃↓10% | 相性補完は良好だが、Aが低いため威力は不足気味。 妖4倍のトドロクツキをはじめとするイカサマの通りずらい悪・格闘への奇襲用。 |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 攻撃しつつ撤退。こだわり型で。 |
ねこだまし | 無 | 40 [60] | 100 | 優先度+3 怯み100% | テクニシャン対象技。タスキ・マルチスケイル潰しや、ダブルでのコンボ崩しに。 |
フェイント | 無 | 30 [45] | 100 | 優先度+2 | テクニシャン対象技。タスキ潰しや、ダブルでのまもる解除に。 |
がむしゃら | 無 | - | 100 | - | 散り際の一撃で。素早さと耐久を両立できるため相性が良い。 |
特殊技 | タイプ | 威力 [テクニシャン] | 命中 | 効果 | 解説 |
あくのはどう | 悪 | 80(120) | 100 | 怯み20% | タイプ一致技。性能安定。怯みも狙える。 |
バークアウト | 悪 | 55 (82) [123] | 95 | 特攻↓100% | タイプ一致技。テクニシャン対象技でこの特性の採用理由。追加効果も優秀。 みがわり貫通。ダブルでは相手全体攻撃。 |
10まんボルト | 電 | 90 | 100 | 麻痺10% | 水・飛行に抜群で広範囲。命中安定。 |
かみなり | 電 | 110 | 70 | 麻痺30% | 10まんボルトと選択。威力重視や雨パなら。 |
パワージェム | 岩 | 80 | 100 | - | 炎・氷・飛・虫と刺さる相手は多い。命中安定。 |
こごえるかぜ | 氷 | 55 [82] | 95 | 素早さ↓100% | 追加効果が優秀で、刺さる範囲も悪くない。れいとうビーム・ふぶきは覚えない。 |
ひやみず | 水 | 50 [75] | 100 | 攻撃↓100% | テクニシャン対象技。物理耐久を間接的に底上げできるほか、後続の補助にも。 ただしイカサマとは相性が悪い。 |
しっとのほのお | 炎 | 70 | 100 | ターン中能力が 上がった相手に 火傷100% | 強引に積んでくる相手の弱体化に。ダブルでは相手全体攻撃。 |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | - | 自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ||
すてゼリフ | 悪 | 100 | 撤退技。相手の火力を削ぐことで味方の起点を作れる。 | ||
みがわり | 無 | - | 変化技対策。 | ||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 変化技対策。起点化回避に。 | ||
あまえる | 妖 | 100 | 相手の攻撃を半減。物理の強烈な流しを誘う。イカサマとは相性が悪い。 | ||
いやなおと | 無 | 85 | 相手の防御を半減。みがわり貫通。 | ||
うそなき | 悪 | 100 | 相手の特防を半減。火力補強兼流し技。 | ||
わるだくみ | 悪 | - | 特攻を強化。特殊型で。 | ||
ドわすれ | 超 | - | 特防を強化。ファーコートで両受けを狙うなら。速いので生きやすい。 | ||
すりかえ | 悪 | 100 | ハチマキやスカーフとあわせて。 | ||
ねむる | 超 | - | 唯一の回復技。カゴのみとあわせて。 | ||
ねごと | 無 | - | 素眠りするなら。 | ||
さいみんじゅつ | 超 | 60 | 妨害技。起点作りに。からぶりほけん発動も。 | ||
でんじは | 電 | 90 | 妨害技。後続の先制補助のほか、確率は低めだが行動不能を誘発。 | ||
のろい | 霊 | - | 唯一のB上昇手段。 効果自体は強力だが、居座り性能が高くないため相性自体は微妙。 |
テラスタル考察
タイプ | 主な技 | 解説 |
---|---|---|
無 | ねこだまし ハイパーボイス | 格闘が一貫する。 |
炎 | しっとのほのお | 火傷無効。 |
水 | ひやみず テラバースト | 耐性が優秀。 |
電 | かみなり 10まんボルト | 麻痺無効。 |
草 | テラバースト | 粉技無効。 |
氷 | こごえるかぜ テラバースト | 格闘が一貫する。 |
闘 | テラバースト | 解説 |
毒 | テラバースト | 格闘・フェアリー半減。毒・猛毒無効。 |
地 | テラバースト | 解説 |
飛 | テラバースト | 解説 |
超 | テラバースト | 解説 |
虫 | とんぼがえり テラバースト | 解説 |
岩 | パワージェム | 格闘が一貫する。 |
霊 | シャドーボール | 格闘無効。のろいの効果変更。 |
竜 | テラバースト | 解説 |
悪 | イカサマ はたきおとす あくのはどう バークアウト | タイプ一致技の強化。いたずらごころ耐性も継続。 |
鋼 | テラバースト | 毒・猛毒無効。格闘が一貫する。 |
妖 | じゃれつく テラバースト | 竜無効が魅力。 他の耐性も優秀で、攻撃面でも一致技との補完に優れる。 |
型考察
基本型
特性:ファーコート
性格:おくびょう/ようき/わんぱく/ずぶとい
努力値:S252 H252orB252 / HBベースでS調整
持ち物:こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/たべのこし/ゴツゴツメット/とくせいガード/こうこうのしっぽ
確定技:イカサマ/すてゼリフ
優先技:ちょうはつorすりかえ(こだわり・こうこうのしっぽ時)
攻撃技:はたきおとす/バークアウト/こごえるかぜ/とんぼがえり/じゃれつく/がむしゃら/テラバースト
変化技:さいみんじゅつ/でんじは/みがわり/あまえる
ファーコート?+高速一致イカサマにより、物理アタッカーに強い性能を活用する基本型。
多くの物理アタッカーに対面有利。とくせいガードを持たせればかたやぶりにも強くなるが、汎用性は落ちるので採用は慎重に。
耐久型には先手を打ってちょうはつやすりかえ、特殊にはすてゼリフで起点作成+有利対面と物理以外にも対応可能。
ただし特殊耐久は低く、高速再生技も無いので、役割破壊を受けると立て直せない。耐久型を装ったアタッカーや、スカーフ等での奇襲には注意。
技の残り1枠は割と自由度が高いため、特殊アタッカーの繰り出し想定でバークアウト、素早さ補助のこごえるかぜ等、追加効果で選ぶとよいだろう。
素早さは準速と最速の間にかなりのポケモンが存在。激戦区に近いので、基本的には細かい調整をするよりも最速推奨。
残りはHPに振るのが基本だが、特殊耐久はそれでも低いので防御に振り切るのもあり。
物理の超火力アタッカーを重く見るなら、素早さを削ってHBに割り振るといいだろう。
(物理耐久:HP252振りの場合27520、B252振りの場合31360)
(特殊耐久:HP252振りの場合14620、無振りの場合11900)
こうこうのしっぽは相手の下からすてゼリフで交代できるクッション性能を重視する目的兼、すりかえで相手に押し付けるための採用となる。
その際は耐久に振り切ってしまってもいいが、Sに補正をかけて僅かに努力値を振るだけで準速100族あたりまで抜けるようになるため、
すりかえ後の動きを考慮する場合、調整しておく価値は大きい。
(補正有りS4振りで準速ミミッキュ抜き、補正有りS12振りで最速サーフゴー・準速ウーラオス抜き、補正有りS44振りで準速ガブリアス抜き)
ちなみに補正をかけるだけで最速カイリューも抜けるため、努力値を全く振らない場合でも性格補正をかける意味がある。
特殊アタッカー型
特性:テクニシャン/ファーコート
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:たつじんのおび/いのちのたま/きあいのタスキ/こだわりメガネ
確定技:あくのはどうorバークアウト
優先技:わるだくみ
選択技:10まんボルトorかみなり/こごえるかぜ/パワージェム/イカサマ/とんぼがえり/しっとのほのお
変化技:みがわり/すりかえ/すてゼリフ
テクニシャンならバークアウトがあくのはどうの威力をわずかに上回る。しかし特攻は75しかないので、確1にできる相手は少ない。
自身の特殊耐久が低いので、1段階下げたところで高火力アタッカーに対しては焼け石に水。おまけにファーコート?ではないので物理耐久も紙。
他の適用技もこごえるかぜくらいしかないので、ファーコート?で耐久、持ち物とわるだくみで火力を上げてから殴るのも良いだろう。
イカサマはとつげきチョッキを持っている可能性が高い物理アタッカーに刺さる。
【ダブル】サポート型
特性:ファーコート
性格:おくびょう/ようき
努力値:HS252orCS252
持ち物:オボンのみ/フィラのみ系/とつげきチョッキ/こだわりスカーフ
確定技:ねこだまし
優先技:はたきおとす/イカサマ/バークアウト/こごえるかぜ/フェイント/すてゼリフ
選択技:ちょうはつ/さいみんじゅつ/うそなき/すりかえ/まもる/でんじは/てだすけ
各種サポートにより隣にいる味方を支える。
ねこだましは確定として、パーティや相手にあわせてバークアウト、こごえるかぜ、うそなきなどの妨害技を撃っていく。
サポート役の相手もちょうはつやこだわりすりかえで置き物にできる。
相性考察
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対ペルシアン(アローラのすがた)
- 注意すべき点
- ファーコート?により物理耐久が高く、一致イカサマもあって物理アタッカーだと返り討ちに遭いやすい。
特にAを上げる積み技やスケイルショットを使用するのは危険なので注意すること。
すてゼリフ、ちょうはつといった起点作成・回避技を豊富に習得するため、クッションとしての性能が非常に高い。
ペルシアン自身の突破力はほぼイカサマ依存だが、構成全体をサポートしていくのが得意。
逆にちょうはつで縛ろうにも、素早さが高くいたずらごころも無効なので上を取るのがなかなか難しい。
イカサマの通りずらいあくやかくとうタイプでの対処も可能だが、フェアリーテラバースト/じゃれつくで奇襲してくる個体も少ないながら存在する。
- 対策方法
- 種族値自体は素早さ以外低水準。特殊アタッカーやかたやぶりなら普通に殴れば突破可能。
素早さのラインこそ高いが、逆に抜かれる場合は物理以外相手にできない。ハバタクカミやテツノブジンには無力。
変化技を無効化してしまえば比較的安心なため、サーフゴーも有効。イカサマやバークアウトがあるので突破自体は短時間で狙いたい。