ポケモン対戦考察まとめWiki
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ガブリアス
No.0445 タイプ:ドラゴン/じめん 通常特性:すながくれ(天気が「すなあらし」の時、回避率が1.25倍になる・すなあらしのダメージを受けない) 隠れ特性:さめはだ(接触技を受けると相手に最大HPの8分の1のダメージを与える) 体重 :95.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
ドラゴン×じめんの複合タイプを持つ、第四世代出身の600族。
優秀なタイプとステータスに加え、豊富な技の選択肢も併せ持った同世代を代表する物理アタッカー。
一致技は補完に優れ、両方半減以下に抑える相手[1]もサブウェポンで弱点を突けるため、攻撃性能は極めて高い。
その基礎スペックの高さから、第四世代~第六世代の10年に渡りシングル対戦環境の中心に君臨し続けた実績を持つ。
現在では全体的なインフレや天敵の増加により第一線からは退いたものの、完成度の高い種族値による器用さ、腐りにくさは健在。
エースアタッカーのみならずステロ撒きにも活路を見出し、一定の高使用率をキープしている。
難点はやはり弱点がメジャーかつこおりが4倍であること。
インフレが進んだ今となっては、耐久や素早さも決して過信できる数値ではないので、不意の役割破壊には充分注意したい。
第九世代ではテラスタルにより不利な状況を打開できるようになった一方、相手にも対面から技を無効化されたり、テラバーストによる奇襲を受ける恐れが出てきた。
技方面では前作と然程変わらないが、いかさまダイスの登場でスケイルショットをメインウェポンとして活用しやすくなった。
特性考察
- すながくれ
- 通常特性。天気がすなあらしのときに受ける技の命中率が0.8倍になる。すなあらしのスリップダメージも受けない。
ひかりのこなを併せると相手の命中率が0.72倍に。
発動時の恩恵は大きいものの、運次第かつ状況が限定的。
ダイマックスの廃止で回避戦術は復権したが、砂始動もやりにくくなったので活かしにくい。
地面・岩・鋼以外にテラスタルする際のスリップダメージ対策にはなる。
- さめはだ
- 隠れ特性。接触技を受けた際に相手に割合ダメージを与える。
こちらはダイマックスの廃止で発動機会が増えた。
撃たれやすい弱点技は軒並み非接触だが、物理アタッカーに対し優位に立ちやすくなり、ほとんどの先制技も牽制できる。
仮想敵以外にも思わぬ勝ち筋を引き寄せることが多く、基本的にはこちらが優先される。
トレースされると逆にこちらの接触技を牽制されるので注意。
技考察
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
げきりん | 竜 | 120(180) | 100 | 行動固定 | タイプ一致技。行動固定が痛い。フェアリーに起点化される恐れも。 |
スケイルショット | 竜 | 25(37) *2~5 | 90 | 防御↓素早さ↑ | タイプ一致技。B低下は痛いが、ガブリアス唯一のS上昇技。 期待値は3発。メインとするならいかさまダイスと併せて。 |
ドラゴンクロー | 竜 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。デメリットは無いが、主力技としては威力不足。 基本的にはげきりんが使いづらいダブル用。 |
ドラゴンテール | 竜 | 60(90) | 90 | 相手交代 | タイプ一致技。ステルスロックと併せてちまちま削る。呼ぶフェアリーに無効。 |
じしん | 地 | 100(150) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。 |
じだんだ | 地 | 75/150 (112/225) | 100 | 技失敗後 威力2倍 | タイプ一致技。主にダブルでの単体攻撃用に。グラスフィールド下で半減されない。 ドラゴンダイブなどの技が外れたり無効にされた後には高火力。 10まんばりきは覚えない。 |
じならし | 地 | 60(90) | 100 | 素早さ↓100% | タイプ一致技。起点づくりに。ダブルでは周囲全体攻撃。 |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所ランク+1 | 対虫・飛行。命中不安。地面定番のサブウェポン。 |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 対虫・飛行。S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。ダブルでは相手全体攻撃。 |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。起点づくりに。 |
ほのおのキバ | 炎 | 65 | 95 | 火傷10% 怯み10% | 炎4倍の鋼や鋼/飛行への打点。火力補強なしでは威力不足。 |
どくづき | 毒 | 80 | 100 | 毒30% | 対フェアリー・草。2倍では等倍じしんと大差無い。 ダブルなら単体2倍どくづき>複数等倍じしん。 |
アイアンヘッド | 鋼 | 80 | 100 | 怯み30% | 対氷・フェアリー。S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。 |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | - | 自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃を強化。きあいのタスキやみがわりと併せて。 | ||
ステルスロック | 岩 | - | サポート用。がんせきふうじやほえると併せて。 | ||
まきびし | 岩 | - | サポート用。ステロまきびし、さめはだの強い起点作成。 | ||
みがわり | 無 | - | 変化技対策。 |
採用率の低い技 |
テラスタル考察
タイプ | 主な技 | 解説 |
---|---|---|
竜 | げきりん スケイルショット | ドラゴン技の火力を強化したいなら。耐性も実質元タイプの強化版になる。 |
地 | じしん じだんだ | メインウェポンを強化しつつ、ドラゴンとしての弱点を消せる。水が抜群になるので注意。 |
炎 | ほのおのキバ だいもんじ テラバースト | 火傷無効、氷・フェアリー半減。威力不足になりがちな炎技の威力も補える。 |
鋼 | アイアンヘッド | 弱点3タイプをすべて半減しつつ、サブの鋼技の威力も上がり、有利不利が逆転する。 強力ではあるが、ドラゴンタイプ鉄板のテラスタルということで読まれやすい。 サブウェポンにマジカルフレイムや格闘技を持つフェアリーも多いため注意。 |
水 | アクアブレイク | 氷半減。弱点の電気・草は呼びにくく、来ても地面技や炎技が刺さる。 テラスタル前にも刺さるフリーズドライ持ちには要注意。 |
岩 | ストーンエッジ いわなだれ | サブウェポンの火力補強。耐性はやや劣化する。 すながくれなら砂嵐下の特防1.5倍補正を同時に受けられ、みがわりなどとのシナジーは良好。 |
毒 | どくづき | 対フェアリー、毒と猛毒無効。鋼と違い格闘半減だが、元の耐性と特に相性が良いわけではない。 |
電 | かみなりのキバ テラバースト | 麻痺無効になるが、元々地面複合で麻痺技は受けにくく、恩恵は小さい。 テラバーストで苦手なマリルリやアーマーガア、ヘイラッシャに打点を持てる。 |
霊 | シャドークロー | マッハパンチやしんそくといった先制技を無効化する。ただしかげうちに弱くなる。 |
悪 | かみくだく | いたずらごころ無効。フェアリーが一貫する。 |
草 | テラバースト | テラバースト採用時はみずタイプへの打点になる。 粉技無効はありがたいが、氷弱点は消えずそのほかの耐性も微妙。 虫技を覚える草タイプも少なくなく、それ以外でも不意のとんぼがえりで大ダメージを受けることも。 |
氷 | テラバースト | 雪で防御1.5倍。ミラーや4倍相手を強く意識するなら。 だが基本的には2倍竜技で事足りるうえ、耐性はかなり劣悪。 |
妖 | テラバースト | ドラゴン同士のミラーに強くなる。毒鋼は地面技の通りが良いので呼びにくく、相性は悪くない。 ドラゴン相手なら竜技で良いので、テラバーストの必要性は低め。 |
ステラ | テラバースト | タイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。 |
採用率の低いテラスタル |
型考察
基本アタッカー型
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ/こだわりハチマキ/ラムのみ/いのちのたま/いかさまダイス
確定技:じしん/スケイルショットorげきりん
選択技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/ほのおのキバ/どくづき/アイアンヘッド/テラバースト
変化技:みがわり/つるぎのまい/ステルスロック
一般的なアタッカー型ガブリアス。高い素早さと威力・範囲共に優秀な一致技が武器。
ドラゴン技にげきりんを採用する場合、鋼やフェアリーを出されるなどの起点化に注意。
性格は90~100族のメジャー勢を確実に抜けるようき推奨。
スケイルショットを搭載する場合でも素の素早さは確保しておきたい。
余った努力値4をHPに振ると実数値が8nの184となる。
やどりぎのタネや拘束技などのダメージが最大になってしまい、非効率なので防御か特防に振ること。
サブウェポンはフェアリーに対するアイアンヘッドorどくづきの優先度が高め。
地面が通らない鋼への有効打は炎テラバーストくらいなので、不採用の場合は後続に任せるのが無難。
- きあいのタスキ
- 見えている氷技に対しての保険をかけられる。
明らかに耐えられないとわかっている攻撃に対しても確実に行動できる点は、ほかの耐久上昇アイテムにはない長所。
この持ち物を持たせる場合は、タイマン性能を高めるがんせきふうじや、102族未満への抜き性能が期待できるつるぎのまいの優先度が高まる。
- ラムのみ
- 汎用アイテム。げきりんの混乱や、相手の状態異常技による機能停止を防げる。
特にあくびには撃たれるターンと眠るターンの2ターン分アドを取れる。
こだわりスカーフ型
特性:さめはだ
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252 BorD4/A252 素早さ耐久調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:げきりん/じしん
選択技:いわなだれorストーンエッジ/ステルスロック/アイアンヘッド/どくづき/ねごと
素早さで上回るポケモンとの対面を制する。終盤の全抜き性能も高い。
いじっぱりの場合、S212振り+スカーフで最速150族まで抜ける。禁伝ありルールでは無振りザシアンがじしんで確1になる(ようきだと乱1)。
一方、ようきの場合はSランク+1の相手を死に出しから処理できるため、役割に応じて性格を決めたい。
ステルスロックは余裕のある序盤に撃ち逃げする。
使用後は必ず退かなければならないデメリットはあるが、サイクル戦で岩抜群ポケモンの繰り出し回数を制限できるため有用。
起点作り型
特性:さめはだ
性格:ようき/むじゃき
努力値:S252 A252orC調整(りゅうせいぐん採用時)
持ち物:きあいのタスキ/でんきだま
確定技:じしん/ステルスロック/がんせきふうじorなげつける(でんきだま採用時)
選択技:げきりんorりゅうせいぐん/だいもんじ/ドラゴンテール/まきびし/こわいかお
スタンダードな起点作り型。
素早いじめんタイプの起点作り役としては霊獣ランドロスやダグトリオもいる。
ただし前者にはS種族値、後者には耐久で勝っており、流し技のドラゴンテールや役割破壊の特殊竜・炎技も使える。
ドラゴンとしてはブリジュラスがライバル。
あちらは優秀な耐久・耐性に加えでんじはやほえるもあるので、やはりSの高さや電気を呼びにくい点で差別化したい。
【ダブル】基本アタッカー型
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ゴツゴツメット/ヤチェのみ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま/クリアチャーム
確定技:ドラゴンクローorスケイルショット/じしんorじだんだ
選択技:いわなだれ/アイアンヘッド/まもる/つるぎのまい/どくづき
ダブル用アタッカーの基本型。
一致技の性能に難があるため、構成や構築はよく考えたい。
- ドラゴン技
- ダブルのげきりんは対象がランダムなため、まもるを使った相手やフェアリーに無駄撃ちする危険がある不安定な技となる。
ドラゴンクローなど、威力が劣るが扱いやすい技が選択されるのが基本。
- じしん
- ダブル補正込みでも強力な地面攻撃で全体を制圧。
味方にも当たってしまうため、テレパシーやふゆう、飛行タイプを相方にするか、相方にまもるを使わせること。
グラスフィールドやワイドガードにも要警戒。
- じだんだ
- じめんの単体技。威力はダブル補正時のじしんと同じだが、まもる以外で技が外れたり無効化されて失敗した場合は次の威力が2倍になる。
じしんの弱点を克服しているが、接触技である点に注意。
第九世代で霊獣ランドロスも習得したため、差別化になる要素の一つが消えた。
- いわなだれ
- 地面技の補完としてはもちろん、相手全体攻撃・怯み効果付きとダブルでは特に有用。
じしん諸共ワイドガードで凌がれてしまうのが難点。
- まもる
- こだわりアイテムでなければほぼ確定なダブルの基本技。
ウーラオスやフェイントには貫通されるので過信は禁物。
相性考察
アーマーガアやヒードランなど鋼タイプと相性が良い。
テツノツツミ・パルシェンなどの氷・水タイプとも相性良好。
それらの弱点の岩や電気にガブリアスは耐性がある。
対ガブリアス
- 注意すべき点
- A130からのタイプ一致ドラゴン・地面技。
高火力かつ補完に優れ、サブウェポンも豊富なので非常に受けづらい。
速攻で落とそうにも並以上の耐久とさめはだが厄介。
Sも激戦区の100超えなうえ、でんじは無効。スケイルショットやつるぎのまいから全抜きの恐れもある。
起点作りの適性も高く、持ち物や型が多岐に渡る。
- 対策方法
- 一致技のドラゴン、地面には両方無効タイプが存在する。パーティ構築時点で地面、ドラゴンに一貫性を持たせないようにしておけばよい。
耐性も少なく、後出しもあまり効かないのでほぼ死に出しでしか出られない。
タイマンで勝てるポケモンを複数用意し、釘付けにするのが最善の方法であろう。
タスキやスカーフ、スケイルショットに強い先制技があると安心。
汎用的な物理対策のいかく、おにびも有効。対策可能なポケモン